・バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245
独唱:ユリアン・プレガルティエン(テノール)、タレク・ナズミ(バリトン)、クリスティーナ・ランツハーマー(ソプラノ)、ウルリケ・マロッタ(アルト)、ティルマン・リヒディ(テノール)、クレジミール・ストラザナツ(バス・バリトン)ほか
バイエルン放送合唱団
ペーター・ダイクストラ指揮、コンチェルト・ケルン
録音:2015年9月16-20日(ライヴ録音)
BR-KLASSIK 900909(3CD)
昨年末から今年にかけて聴いていたCDです。バッハのヨハネ受難曲は、実はこれまで聴く機会がありませんでした。マタイ受難曲やロ短調ミサは複数音源を持っているんですけど、「ヨハネ」はいつか聴かねばと思いながら実行できず。昨年ようやく買う気になり、どれにしようかなf^^;と。これまで聴いたことない人の指揮にしようということで、ダイクストラご指名です。ぶっちゃけ、ゲームの「ウィッチャー3」にディクストラというキャラがいまして、主人公のゲラルトとは因縁の仲なんですが、そこからの連想という動機が強く、ダイクストラの写真のスリムで爽やかな笑顔が、ゲームとずいぶん違う(爆)。
ダイクストラは1978年生のオランダの指揮者で、北欧で合唱指揮者として名声が高かったエリクソン(1918-2013)の次のその次くらいの世代です。古楽器系の演奏って、個人的には当初のヘンテコ感満載のものから、アクセント強調やテンポの振幅の激しいラディカル系、それとは反対の耳馴染みの良いマイルド系などに分派していった印象がありますが、2周くらいしてだいたい落ち着いた感じでしょうかf^^;。
曲が初めてなので演奏内容についても比較のしようがありませんが、何回か通して聴いた印象としては、基本的にはとても正統派な演奏なのかな、と。合唱は温かみがあり、北欧の澄み切った空気感とはまた異なる魅力。クーベリックが指揮したバイエルン放送響のサウンドと一脈通じるものがある気がします。独唱は若手中心のようですが基本的に格調高い。とはいえ、冒頭の合唱曲では低音のビートがズンズン響いて緊迫感が押し寄せ、ほかにも部分的にドラマティックなソロが聞けたりするのは、曲によるものかオランダ人の血が騒いだ結果なのか、まだ判断がつきません。ライヴ録音ということもあるでしょうね。
「マタイ」との比較では、みっちごときがエラそうに語ることもないと思いますが、「ヨハネ」の方がテクストの成立が新しい分、教義的な要素(つまりお説教)が増えているようで、音楽もより合唱重視になっているようです。「マタイ」やロ短調ミサでは、宗教音楽でありながら各独唱やソロ楽器に多彩な聴かせどころがあるのが魅力ですが、そういうお楽しみ要素が少なめということですねf^^;。話はいきなりイエスの捕縛から始まることもあり、CD2枚に収まっています。とくに1枚目の収録時間は30分ほどしかありません。3枚組の3枚目はヨハネ受難曲についての講演で、全部ドイツ語のためお手上げ。国内盤なら日本語訳が付いてるとかあるのかな? 講演は70分強で、本1冊分近くにはなりそう。
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