mixiユーザー(id:1417947)

2024年11月30日19:23

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秋の夕暮れ・・・

 秋も深まって来ましたと言うか、
 明日からは12月ですし、既に立冬は11月7日でしたから、
 季節としては冬なのかも知れません。

 チョッとボーっと何を書こうかと考えていて、
 心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫たつ沢の 秋の夕暮 との
 西行の歌が浮かびました。
 そして、この歌を元にした狂歌があるのを思い出しました。

 心なき 身にもしたさは 知られけり 高野で行の 秋の夕暮
 下ネタの歌だとはお分かりになるかも知れませんが、
 作者は、南方熊楠です。
 熊楠はご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
 1867年5月18日(慶応3年4月15日)に、和歌山市に生まれ、
 長く田辺町に住んだ、博覧強記の学者です。
 博物学、民俗学、人類学、植物学、生態学など様々な分野に及んでいて、
 一言では言い表せない位の知の巨人です。

 その熊楠が、後に真言宗高野派管長にまでなった高僧土宜法龍師に宛てた、
 1903年(明治36年)7月18日付けの書簡の中に、この狂歌が出て来るそうです。
 法龍師はロンドン滞在中の熊楠と知り合い、終生の親友となった人で、
 熊楠が法龍師宛てに書いた膨大な長文の書簡は、
 熊楠研究の宝庫と言われています。

 この歌が出るのは、僧侶の淫念問題に触れ、
 寺院の内部に美天女、女菩薩などの絵が夥しい事に言及した箇所に出て来ます。
 その前後を引用しますと、
 「いずれも内心したき故にあらざるはなし。(中略)
  したきものをせぬこと、
  いな、せぬように見せん見せんとのみ心がくるから、
  そんな外儀のことにのみ時をつぶし、
  真実の教義もなにも耳に入らぬなり。(中略)
  やりすぎて飽き満つるときは止むものなり。」
 正に熊楠の面目躍如と言う感じがします。
 

【今日の一句】
 お店ごと 買ってやるよと 地上げ屋が


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