仏領インドシナを深く愛したフランス人女性が母として支配者として悲しい運命を辿っていく姿を描く一大歴史絵巻。監督・脚本は「罪深き天使たち」のレジス・ヴァルニエ、製作はエリック・ウーマンとジャン・ラバディ、共同脚本はルイ・ガルデル、エリック・オルセンナ、カトリーヌ・コーエン、撮影は「夏に抱かれて」のフランソワ・カトンネ、音楽は「ヘンリー五世(1989)」のパトリック・ドイルが担当。(映画.comより)
インドシナがフランス領だった時代。ゴム農園を所有するフランス人女性エリアーヌは、ベトナム人を養女とし、ベトナムの皇族に嫁がせ、孫らとの静かな余生を夢見ていた。しかし、エリアーヌの愛人であるフランス人将校に娘が恋してしまったことから、運命は皮肉な方向に向かっていく。一人の女性の波乱に満ちた人生を描く大河ドラマ。(ぴあ映画 ウェブサイトより)
<2024年8月14日 録画鑑賞>
6月だったか7月だったかに、wowowでカトリーヌ・ドヌーヴの特集をやってました。いくつか見たつもりでも、古い映画はほとんど未見で「いつか見たい」と思っていた作品ばかりでした。先日は「終電車」を見ました。さすがの美しさ、さすがの貫禄。素敵でした。で、今回は「インドシナ」。少し長い映画でしたが、見ごたえのある作品でした。
仏領インドシナを初めて意識したのは「ラ・マン」から。主演はジェーン・マーチとレオン・カーフェイ。懐かしいですね。当時、レオン・カーフェイの映画はよく来ていましたが、そのうちだんだん見なくなりました。日本に入ってきてないだけで、活躍されていたのでしょうけれど。ここからマルグリット・デュラスのファンになり、「デュラス 愛の最終章」という映画を夢中で見たのを覚えています。
ともかく、この時代のインドシナは好きなんです。ドヌーヴが現地を治めているフランス人の役で、父親と二人で生活しています。そこへやってきたフランス人将校のヴァンサン・ペレーズと恋に落ちるのですが、父親が反対。ヴァンサンにもう会わないよう圧力をかけます。ヴァンサン・ペレーズ、当たり前だが若い!先日見た「ボレロ」にも出ていたのですが、その時は出で立ちが違うこともあって、彼だと全然気づかずに最後まで見てしまいました。
ともかく、子離れできてない父親のせいで二人は別れたのです。ところでドヌーヴには、両親を亡くした現地の皇女カミーユという養女がいます。彼女の両親とは親友だったのです。家族としてとても仲良く過ごしていたのですが、ある日現地で政変が起き、学友と歩いていたカミーユは、流れ弾に当たってケガをしてしまいます。そこへ通りかかったのがペレーズ。親切に手当てしてくれた軍服のハンサムに、彼女はすっかり心を奪われてしまいます。そんなこととは知らないドヌーヴは、娘と仲良くしているペレーズと口論になり、公の場でついドヌーヴを平手打ちしてしまった彼は、僻地へ左遷されてしまいます。これを追ったのがカミーユ。現地から逃げる家族に紛れ(彼女は顔が現地人なので紛れることができた)、ついに彼のいる僻地の島までたどり着きます。しかしここで、奴隷たちを理不尽に虐殺するフランス人たちを目にしたカミーユは、怒りのあまり一緒に逃げようとしてくれていたペレーズのことを一瞬忘れ(?)その将校を撃ち殺してしまいます。一気に逃亡犯となった二人。命からがら島を出て、なんとか逃げおおせます。
二人はやがて息子をもうけました。しかし、いつまでも逃げることはできませんね。やがて探し出され、ペレーズは銃殺、カミーユは投獄されます。息子のエティエンヌは、ドヌーヴに育てられます。出所したカミーユは、養母ドヌーヴに息子を連れてフランスに帰って欲しいと伝え、自身は政治活動に身を投じるのでした。
時は流れ、1954年。ジュネーブ会議の日。独立国ベトナムの代表として出席したカミーユに、息子は再会する意思がないことを伝えるのでした。そばにいたドヌーヴはなんとなく今までの人生を思い起こし、インドシナを想うのでした。
とまぁ、こんな話です。長いだけあって、”親子で同じ人を愛してしまった愛憎系”の話かと思いきや、話は壮大に展開してゆき、政治的な話に落ち着くのでした。意外でした。しかし、「ラ・マン」とはまた違うフランス人家族の話、楽しめました。また、勉強にもなりました。インドシナの景色も大変美しく、主演が美男美女、また裕福な家庭が舞台だったこともあって、目にも楽しい映画でした。ドヌーヴは本当に美しいですね。気の強い女性の役をやっても、限りなく美しくて女性らしい。まったく憧れます。彼女の映画をまた見つけて、見ようと思いました。
ログインしてコメントを確認・投稿する