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2024年09月26日14:35

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上野通明 無伴奏チェロ・リサイタル

・バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV1009
・バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV1008
・バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ BWV1013(チェロ版、ニ短調)
・バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調 BWV1010

チェロ独奏:上野通明
2024年9月23日(月)、北九州市立響ホール

連休の終わりに聴いたリサイタル、気がついたらもう3日も経っていました。いい演奏を聴くと、あんまり書くことないんですよf^^;。なので、「よかった」で終わらないよう、いらんことをグダグダと連ねることになりがち。

オール・バッハのプログラムで、無伴奏チェロ組曲が3-2-4の順で配置されています。その中にフルートのためのパルティータを置いてチェロで弾いているのが珍しいかもしれません。4曲で起承転結的な配列になっていました。

入場時、ステージに置かれた椅子が少し斜めになっていて、真っ直ぐにしなくていいのか気になっていましたが、これが奏者のスタイルだったことが判明しました。上野通明は右足を前に出し、左足を後ろに引いて、楽器に対してやや半身に構えるのが基本のようです。剣術でいえば居合みたい。同行した友人が、弓の角度が鋭い気がするといっていましたが、おそらくこの姿勢によるものではないかと。とはいえ、演奏中に足を前後に入れ替えることもありました。

3番を最初にしたのは、やっぱり豪勢な印象があるからでしょうか。プレリュードと終曲のジーグがとても速いテンポで呼応したのが特徴的。個人的にはプレリュードはもうちょっとたっぷり響きを楽しみたい派ですが、勢いがあっても姿が崩れないのがさすがです。その点では2番のプレリュードは落ち着いたテンポで、最後の連続重音は即興的なアルペジオになっていました。各曲の繰り返しがあり、2回目は強弱やボウイングなどの表現が違っていました。こんな感じで、プレリュードだからサラバンドだからといって固定的な運びにしないで曲の内容ごとにテンポを始めとして変化させており、リズムの緩急はありながらもフレーズ感にみちた、自由で闊達な演奏。プログラムの朝山奈津子による曲の解説がまた示唆的で、とくに「舞曲」はダンスの伴奏ではなく舞曲の印象であるとか、「疑似ポリフォニー」について重要なのは聴き手の耳と記憶力だというところ、まさにこの演奏のために書かれたような内容だと感じました。

3曲目のフルートのためのパルティータは、他のチェロ組曲と比べると重音がないのとポリフォニーを意識したと思われる箇所も少なく、よりシンプルな音楽になっていますが、これがまた新鮮でいい流れでした。最後の4番は、まさに締めくくりに相応しい充実した演奏でした。この曲、プレリュードから謎めいていて好きなんですよ。他の演奏だと、うーんなんだかよくわからない、というのもあるのですが、これは素晴らしい。こんな風に弾けたらすごいよねーと心底思いました。真似できないけど(爆)。

アンコールは、組曲第1番のプレリュード、そしてサラバンド。サラバンドはちょうどみっちが取り組んでいる曲で、冒頭の重音をダウン・ダウンで弾いており、みっちとボウイング一緒じゃん、正解! とか喜んだのは束の間で、後はどうしてたかあまり覚えていませんf^^;。
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