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2024年08月29日14:35

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光る君へ

今年のNHK大河ドラマ、観てますよー。どのタイミングでエントリしようかと思っていたのですが、いよいよ『源氏物語』の執筆が始まった、ということで、いまでしょ!

過去大河で平安時代を扱ったのは、『風と雲と虹と』? 時代としては平将門は藤原道長より前だけど、宮廷メインではなかったので、今回は画面周りそのものがなかなか興味深い。寝殿造りのような舞台にきらびやかな衣装に身を包んだ姫君や貴公子がぞろぞろ。とはいえ、登場人物たちは白塗りしてはおらず、いわゆる「おじゃる」風な台詞回しもなし。かなり現代的で、その格好でそんな言い方する?と思えることもしばしば。こりゃまさしく歴史ファンタジーですな。

この時代ですから、戦争などのスペクタクルシーンは皆無で、ロケも少ない。アクションといえるようなシーンは、あれなんていうの? 乗馬ホッケーのようなスポーツ競技があったくらい。ですが、宮中のいろんな場面や情景には味わいがあります。とくに一条天皇(塩野瑛久)、定子(高畑充希)、清少納言(ファーストサマーウイカ)たちのサロンは美しかった。いかにも貴公子然とした帝、天使のように可憐な定子に忠節を尽くす清少納言。『枕草子』を読み込んだといわれるエピソードも出てきて格別感がありました。とくにウイカは、装束と髪型がよく似合っていて、カメラ長回しの筆書シーンが圧巻でした。それから安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が出てくるんですよ。彼は権力者から相談されてもはっきり物を言わない、ちょっとうさんくさい存在なのですが、物事を俯瞰して先を見通している。それこそが陰陽師の役割なのだと語る場面もあり、よくぞこんな描き方できたなあと感心。

ここからしばらくはダメ出しが続きますf^^;。まず大河なのに配役が「大河」的じゃない。だって、清少納言がウイカ、安倍晴明がユースケ・サンタマリアですよ! オープニングロールでカタカナの出演者名が狭苦しそうに縦書きしてあるだけで笑ってしまう。もちろんこれはキャラや演技ではなく字面だけの話ですf^^;。違和感といえば、ロバートの秋山竜次が演じる藤原実資(このドラマ、藤原がいっぱいなので、以下は省略)でしょう。当時から日焼けサロンあったの?と思わせる黒さで「ザ・宮中の違和感」(爆)。実資って、ドラマ中でも最長寿人物みたいで、最後まで生き残るキャラなことは確定です。そこに「芸人枠」を持ってくるとはねえ。

音楽は、テーマ曲がラフマニノフのピアノ協奏曲風で、和声はフランス物っぽい。劇中ではリムスキー=コルサコフの「シェエラザード」を彷彿とさせる和音進行とヴァイオリン独奏が流れたりします。作曲者の人はオリジナリティを捨てたらしい。まひろが琵琶を奏でるシーンは毎回同じ音型で、ちょっとくらい進歩させようよー。

ストーリーにも驚かされました。ヒロインのまひろがまだ子役の序盤に、道長の兄道兼(玉置玲央)が衝動的にまひろの母(国仲涼子)を殺してしまいます。史実にあるとかないとかの問題ではなく、とにかくいきなりでなんで? あえて炎上狙い? しかし道兼は最後の方ではまるで別人のようになります。あれほど荒れていた彼がなぜ改心していい奴になったのか、その理由と過程もよくわかりませんが、強いていえば、ドラマにメリハリつけるためか。演じる方もこれは困ったんじゃないでしょうか。

秋山が出ているだけにギャグパートもありますが、とかく陰湿に陥りがちな宮中の雰囲気を和ませてくれて、ある意味救いになっています。最近、実資、公任(町田啓太)、斉信(金田哲)で「平安トリオ」を結成したらしく、3人で「じゅにい、じゅにい、しょうにい」とにいにい言い合ってうれしそう。道長のライバルに伊周(三浦翔平)がいて、その弟が『ちむどんどん』でニーニーだった竜星涼。なので、わが家では伊周を「ニーニーのニーニー」と呼んでいます。秋山たちは自分が何を言ってるかわかってるのか(爆)。あと行成を演じる渡辺大知もみっちがマークしている人で、なにかやってくれそうf^^;。

主人公のまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)は、別に文句ありません。まひろの父為時(岸谷五朗)もなにかやりたそうな顔をしていますが、堅物役だからねー。このあたりまでがふざけると全体が緩んでしまい、「大河ドラマをなんと心得る!」、「コント番組じゃないんだから」みたいな批判が出るでしょうから、そこは要の役割として自制してるんでしょう。個人的には、福田雄一監督で「新解釈・日本史」の大河版『芭蕉』とかやってほしい気持ちはありますけどね(爆)。
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