相変わらず映画を観ています。
少し前に岡田嘉子の映画を観ました。
岡田嘉子は、ご存知の方も多いかと思いますが、戦前に活躍した女優です。
1937年(昭和12年)、演出家の杉本良吉と駆け落ちしてソビエトに亡命します。
スパイ容疑で杉本は処刑されてしまいますが、
岡田は1947年までラーゲリ労働と監獄生活を送ります。
その後ソビエトで演劇の指導などを行い、
1972年(昭和47年)に帰国し芸能活動に復帰しますが、
1986年(昭和61年)にソビエトに戻り、
1992年(平成4年)、89歳で亡くなりました。
帰国していた間に、
1976年(昭和51年)の「男はつらいよ」シリーズの第17作
「寅次郎夕焼け小焼け」に出演しています。
播州龍野を舞台にした映画で、太地喜和子がマドンナ役で出演し、
他に宇野重吉が老日本画家役で出演していて、その初恋の人役が岡田嘉子でした。
上品で美しい老婦人を演じていました。
余談ですが、この作品には、宇野重吉の息子の寺尾聰さんもが出ていました。
他には、1978年(昭和53年)の山本薩夫監督の
自衛隊員のクーデターを描いた「皇帝のいない八月」では、
乗っ取られた寝台列車の乗客役で渥美清と共に出ていました。
今回観た映画は、
1933年(昭和8年)の小津安二郎監督のサイレントの「東京の女」、
1935年のやはり小津監督のサウンド版の「東京の宿」でした。
岡田嘉子は1902年(明治35年)生まれですから、30代前半ですね。
「東京の女」は学生の弟の学資ため、昼はタイピストで夜は身を売る女、
「東京の宿」は、幼い娘の病気の療養費のため酌婦になる女を演じていました。
もちろん、昔の映画ですから濡れ場はありません。
悲劇的な内容でしたが、岡田嘉子はとても綺麗でした。
その姿を観ながら、
その後の彼女の過酷な人生を思いもしなかっただろうなぁと感じました。
「寅次郎夕焼け小焼け」の予告編がYouTubeにあり、
そこにチョッとだけ出ていましたので、宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Qg-R8B5CaOs
【今日の一句】
持ち帰り そのまま居ついて 妻となり
軽くお持ち帰りしたつもりでしたが。
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