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2024年05月26日15:56

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近藤聡彦ファゴットリサイタル2024

・ダヴィッド:小協奏曲変ロ長調 作品12
・グロヴレーズ:シシリエンヌとアレグロ・ジョコーソ
・アギーラ:サンセットソング
・ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲第4番変ロ長調 作品11「街の歌」

近藤聡彦(Fg)、松川久美子(Cl)、橋口奏子(Pf)
2024年5月25日(日)、下関市生涯学習プラザ 風のホール

ファゴットのリサイタルは珍しいと思って下関に出かけました。ファゴット奏者の近藤聡彦さんは地元出身で、アメリカで学んだ後、故郷に戻って活動しておられるようです。

ダヴィッドはロマン派、グロヴレーズは近代、アギーラは現代、ベートーヴェンが古典派と、いろんな時代をカバーする演目となっています。みっちにとってはどれも初めて聴くものばかり。プログラムには曲目に関する解説はアギーラのコメント(アギーラは現役で、昨年来日した折に会ったとのこと)以外にはなにも書かれておらず、タイトルだけで、あとは聴いてわかれってか?と思いましたが、ステージで近藤さんご自身がマイクを取って1曲づつ紹介していくというスタイルで、しゃべってすぐ演奏、またしゃべってという繰り返しが相当負担なのではないかと、逆に申し訳ない気持ちになりました。

前半はピアノとのデュオ。ダヴィッドはヴァイオリニストとして有名な人で、彼の小協奏曲は本来オーケストラとの共演のようですが、今回はというか、ほとんどピアノ伴奏で演奏されるそうです。メンデルスゾーンやシューマンと同年代らしい、親しみやすい音楽でした。グロヴレーズ(1879年生)は、ラヴェル(1875年生)より少し若い年代ですが、フォーレと同じくらいかもしくはサン=サーンスよりのまだ保守的な音楽っぽかった。なのでこれも親しみやすい。ミゲル・デル・アギーラ(1957年生)は、アメリカの作曲家ですが名前でわかるようにスペイン系で、今回のサンセットソングは、始まりが「想い出のサンフランシスコ」的なジャズっぽい感じから中間がサンバ、最後は楽器を外してのリードだけでヴェーッという叫びで締めくくるという、いろんな要素が混ざった面白い音楽でした。総じて、高い音から低い音まで滑らかで淀みがなく、鮮やかなファゴット演奏でした。いい音色なので、独奏楽器としてもっと活躍してもよさそうな。

後半はクラリネットを加えてのベトベンのトリオ。ファゴットパートはオリジナルではチェロのようです。まだ20代のベトベンによる輪郭のくっきりした快活な音楽。クラリネットも張り切って表現していて若々しく、楽しめました。アンコールは、ヴェルディ『椿姫』から「乾杯の歌」と、最後に「見上げてごらん夜の星を」。きれいに吹くものだなあ。

連れの友人は、近藤さんが演奏時に首からストラップを掛けていないため、両手だけでどうやって楽器を保持しているのか疑問だったらしく、演奏会終了後に見送りに出てこられた近藤さんに直接尋ねていました。すると、上着の内側から小ぶりなストラップを使っていることが判明。へえー、そういうのがあるのかとみっちも感心しました。下関ではわりと木管のアンサンブルを聴ける機会が多い気がするので、これからも楽しみです。

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