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2024年04月01日05:07

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クラスターの犯人特定とは


はやり病の歴史をたどり、コロナ禍に生かす知恵を拾っていく試みは大切なことでしょう。感染症関係の様々な書物がベストセラーに入っています。様々な書物では、「クラスター」という言葉も頻繁に使用されています。

総理大臣とか大統領とか王侯貴族は、多くの人間と接触します。しかも、その接触相手の生活圏が広いです。軍人・外交官は国内外から帰ってきて報告することでしょう。地方からは多くの人々が陳情や式典に来て接触するのです。

パンデミックになると、為政者とその周辺はクラスターになりやすいです。これが歴史の教訓であり、首都のトップ政治家は相当気をつけても感染防止が容易ではないのです。2022年8月に沖縄県那覇市で行われた健康診断が行われていました。

1歳6ヶ月児向けの健康診断会場で、母親1人とこの母親の子供ではない別の幼児1人、それに健康診断に従事していたスタッフ4人、計6人の新型コロナによるクラスターが発生したというニュースがありました。

連日マスコミが「昨日は2万人、今日は3万人」と陽性者数を報じている中、たった6人のクラスターなんて何を今さらと思いましたが、その記事の中身に驚くやら呆れるやら。なんとクラスター発生はマスクをしていなかった、幼児を連れた1人の母親のせいだと言っているのです。

当日、この母親はマスクを着用して会場を訪れましたが、 健診の途中でマスクのひもが切れてしまい代わりのマスクをするまで10分間ほどノーマスクの状態があったようです。そして帰宅したこの母親に4日後になってコロナ感染がわかったため、保健所が他の来場者を調査したところ5人の感染者が判明したそうです。

その原因を「母親がその10分の間に咳をしたから」と言い出すのですから困ったものです。これだけ感染者(無症状あるいは極々軽症が大半ですが)が増えたら感染経路の特定など不可能であり無意味です。

百歩譲ってこの母親が感染元だとして母親以外は全員マスクをしていたのですから、それでもうつってしまったのだとしたらマスクに効果がなかったということです。否、それでもなおマスクには効果があるというのなら、マスクをしていないこの母親こそが他の誰かからウイルスをもらったと考える方が自然です。

要は全員マスクの中にいた1人の未着用者を悪者にしてその場を収めようとしているのです。その証拠に保健所は「会場の空気の流れに停滞はなく、換気に問題はなかった」とすべての責任をこの母親に押し付ける発表をしています。

そして、それをそのまま伝えるマスコミ。マスコミは常々「個人を特定できる情報は避ける」として、我々が本当に知りたい「どんな人が重症化するのか、どんな人が死んでしまうのか」を伝えません。死亡者といっても、ほとんどが「基礎疾患のある高齢者」、簡単に言えば「病気の年寄り」でコロナなんて関係のない寿命の人の方が多いのにです。

そしてそんな詳細のわからない死者数だけの報道により、多くの人がコロナを過度に恐れているのです。その一方で今回は何の確証もない1人の女性を犯人扱いしてさらし者にするのですから、そこには悪意しかありません。

「ちゃんとマスクをしていないと、このように公開処刑するぞ」と大々的に伝えるニュースを見ると、残念ながらマスクからの解放なんて夢のまた夢です。田舎のほうで感染者が出ると「あそこの家の誰それがコロナにかかった」と噂が広がって、もうそこに住めなくなったりしたわけでしょう。

女子大生が帰省して飲み会に参加してクラスターが発生したら、めちゃくちゃ叩かれていました。他府県ナンバーのクルマは嫌がらせをされたり、観光客が入店を拒否されたり。佐賀県に移り住んだ方が、東京から引っ越して数か月たっているのに、地元の理髪店で散髪を拒否されたということでした。もう、パニックになっていたのです。

医療従事者も差別されて、保育園や幼稚園が、「あなたが勤めている病院はコロナ患者を受け入れているので、うちではお子さんを預かれない」ということが各地で起きていました。コロナ患者を救おうとしている医療従事者を差別するのです。信じられないです。

玉川徹氏や岡田晴恵氏は、「若者や子供が感染して、それがめぐりめぐって老人に感染する」とよく言うのだけど、それ、インフルエンザのときだって起きているのです。若者や子供が外で遊びまわってインフルエンザに罹患して家に帰ってくるから、老人がそれにうつって亡くなっていたのです。

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