健康保険組合連合会の調査では、体調が悪いとき、5人に1人は大病院を受診するという結果が出ています。大病院のよいところは、高額の最新機がそろっているので様々な検査を受ける事が出来、いざという時には入院することが出来るという点です。
しかし、地域の医院やクリニックでも十分に対応できるような症状でも大病院を受診するという現実が、病院の待ち時間を長くしている一因となっています。それに、大病院だからといって、患者が納得できる治療を受けられるという保障はありません。後悔しない病院選びをするための目安は次のようなものです。
「規模や知名度で選ばない」
大病院であれば安心、有名な病院だから大丈夫ということはありません。まだ有名な教授がいる病院だからという判断も、適切であるとはいえません。研究者としては偉大でも、医療の質の高さがもっとも優先されるべき項目です。
「1人1カルテの病院を選ぼう」
同じ病院の複数の診療科に受診しているとき、ある科で出している薬を別の科が把握していないと、薬の副作用がでたり、効き目が悪くなるなどの弊害が現れます。また、心臓病の治療を受けているのに、別の科で心臓に負担のかかる検査をする危険性も、ないとはいえません。診療科ごとにカルテを作っているような病院では、こうした連携ミスが起きやすくなります。
最近では電子カルテを導入している病院が主流ですが、電子カルテの利点は、パソコンに患者の診察カードを認識させるだけで、別の科で受けている検査や治療、投薬されている薬についてのデータがわかるということです。
「入院することも想定して選ぼう」
一般的に、受診するときの病院選びの基準は、専門性です。「あの病院は胃腸関係に強い」とか「あの病院は心臓の治療に定評がある」といった評価を重視して、なるべく自分の病気にふさわしい病院を選ぶことになります。これはこれで正解なのですが、もし入院することになるとしたら、もう1つ「快適さ」という項目も考えて選ぶようにしましょう。
別に新築の病院でなければいけないというわけではありません。古い病院でもよいのです。そこで働く人たち(医師や看護師、薬剤師、療法士など)が生き生きと仕事をしているかどうかが、判断の目安になります。機会があったら、入院患者に、「この病院はどうですか?入院生活は快適ですか?医者や看護婦さんは親切ですか?」と聞いてみましょう。
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