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2023年02月27日09:32

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バブルという頂点の直前が一番充溢している。価値観が元に戻るか。

■山下達郎、竹内まりや、杏里…「昭和のシティポップ」がZ世代に刺さりまくり!往年の名曲に熱視線が集まるワケ
(週刊女性PRIME - 10月21日 17:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=235&from=diary&id=7157141

七十年代中盤から八十年代後半は、文化の恐るべき充溢がありました。

中国隠避思想には、頂点の直前を実質が充満しているととるという考えかたがあります(ただし、それがすべてではありません)
たとえば、大成功した人には必ずと言っていいほど完璧ではなく、克服すべき傷があります。
家も丘の頂ではなく、頂の少し手前が最も住むのに適しています。

バブルはどういう意味の充溢であったかというと、今までは、社長令嬢のような地位の高い人だけではなく、普通の人が贅沢を楽しめた世代だと思います。
女子大を出て普通の企業に就職した人が、ヴィトンのバッグを持って無理して渋谷に住んだというケースも見聞しました。
(「今から考えると、よくそんなところに住めたな?」と思って考えると、彼女は、建て替えに行き詰まっているワンルーム分譲マンションに賃貸で住んでいたのです。外壁はボロボロ。私事ですがこれがマンションについて考えるヒントの一つになりました)

良い意味で階級が崩れて上質なものが、一般人の元に降りてきました。
決して、フランス料理やヴィトンやシーマだけではありません。贅沢品の消費同様、文化も同じです。
本にしても、専門家だけではなく、普通の人が驚くべき充実した本を読んでいました。
晶文社の「パヴェ―ぜ全集」が、1976年頃完結。
一般にラテンアメリカ文学のすばらしさを紹介したといわれる、集英社版「世界の文学」が、1980年頃に完結です。
1987年には、不可能と思われた、文庫版の稲垣足穂『弥勒』が刊行されます。
(文庫本の損益分岐点は、二万部。新感覚派で卒論を書く国文科大学生でこの本を読んだ人は、全読者の数%以下でしょうね。)

意外な人が意外なものを読んでいてびっくりしました。
バブルというと華やかさに目が行きがちですが、
普通の人の普通の快楽、音楽を聴く、本を読む、カレーなどの贅沢ではない食事を楽しむ…が、今では考えられないほど充実していたということでしょうね。

この頂の下り坂も重要です。
私は原詩の訳者でしたが、『洩天機』が2010年から刊行されました。
七十年代に日本に入り込んだ中国隠避思想のある部分が、日本に完全に公開されました。このように、七十年代から始まったものが、2010年頃完成するという現象が結構あります。
ひとつの山を越えて、完全に平地に戻った感がありますが…

そこで出てきたのは、「持続可能」だの「昆虫食」だのという、山を下るしかなかった現状を肯定して失政をごまかすキャンペーンです。もちろん、人為的なものです。人為的なものの狡猾なたくらみに気が付くのは、自然発生的なものの盛り上がりを俟つのが一番です。

シティポップ
(山下達郎、竹内まりあ、大貫妙子、矢野顕子。あるいは、ユーミン、サザンや細野晴臣や坂本龍一なども入るかもしれない個々の音楽もそうですが、何といってもLPレコードというシステムの豊かさ)
などをきっかけにして、
以前の普通の人の豊かさに気が付いてほしいと思いますし、
その流れは足元まで来ているように思われます。
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