■新小結の翔猿 大関候補筆頭の若隆景を破り、連敗ストップ
(朝日新聞デジタル - 11月19日 21:49)
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大相撲十一月場所中日八日目、一敗で賜杯レースを先導する関脇豊昇龍は新小結翔猿を外四つからの上手投げに退け、東前頭筆頭高安は小結霧馬山を掬い投げに仕留め、休場明けの西前頭九枚目阿炎は遠藤を押し出し、西前頭十三枚目の王鵬も新入幕の熱海富士を押し出しで一蹴し、昨日七日目に続いて連勝、揃って勝ち越しに王手をかけました。
さて、昨日七日目は若元春を鮮やかな外掛けで制した豊昇龍は、今日は先場所敗れている小兵の翔猿が相手。立ち合いから張って出るも、翔猿に両差しを許す展開に。それでも、上手を取って動きを止め、外四つからの上手投げで勝負あり。勝ちに結び付ける土俵運びの秀逸さが目立つ一番でした。
一方、昨日小結大栄翔を突き落としに退けた高安は、今日は小結霧馬山との対戦。高安が崩れない。いつものかち上げは相手に受けられ、左からの押っつけを許し、横からの攻めに土俵際に追いやられる不利な展開となり、土俵中央に戻るも霧馬山の執拗な叩きや往なしを受けながらも必死に我慢。漸く右差しに持って行き勝機を掴み、力強く掬い投げで這わせ、勝負あり。勝つ執念が特に出た一番となりました。
さて、場所前の焦点の一つである「10勝以上での大関復帰」がかかる関脇御嶽海は、西前頭筆頭の琴ノ若に鮮やかな肩すかしを食らって4勝4敗の五分の星での折り返し。昨日は小結霧馬山に左を差されて右前褌も引かれて何もできずに寄り切りに屈し、大関復帰にはあと一番しか負けられない厳しい土俵となりました。また、昨日小結翔猿を相手に様子見のように受け身になって押し出しに屈した関脇若隆景は、今日は小結大栄翔を速攻の寄り切りで制して5勝目。八角理事長(第61代横綱北勝海)に「安全に勝ちたいという気持ちがこの結果になった。どうしても安全に、と思って見てしまう。」と評された翌日、立て直しとなりましたが、勝ち負けが交互に来る展開となれば、ちょっと大関昇進への足掛かりになり得る10番は難しいかもしれません。
その他。元小結で今場所は西前頭十二枚目の千代大龍が現役引退。日本体育大学から九重部屋に入門、通算463勝482敗50休、幕内在位通算58場所で金星3個。突き押しの威力で鳴らし、三賞は技能賞1回。今後は協会には残らず、飲食業に携わることを目指すようですが、まだ余力もありそうな感じだったのに、ずいぶん唐突な感じの引退劇だと感じました。
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