完結の『ちびまる子ちゃん』4年ぶり続巻発売 待望の18巻で完全新作7編収録
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1 世界観を踏襲していればいいのかもしれない。
たとえば、『相棒』などは五十人近くの脚本家が台本を作っています。
それだけに、世界観がおかしいのがあります。陣川が人殺しをしようとしたものなどです。あれを見たときによほど、ファンをやめようかと思ったくらいです。案の定、ファンからは非難轟轟でした。
いかに大衆文学や漫画、映画、テレビなどの世界観が重大であるか。
ミステリーでは『そして誰もいなくなった』など、犯人像が奇想天外のものがあります。
ところが、明智小五郎やシャーロックホームズ、ポアロ、刑事コロンボ、銭形平次…といったヒーロー的な探偵が犯人であったことなどありません。
『サザエさん』が続いていることなどから考えると、さくらももこさんの文章から漫画を起こすどころか、世界観さえ守れば、まったくの他人が新たに作ってもいいかもしれません。
2 世相とともに、漫画は変化する。
『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』を見ると、前者は古いと感じることがあります。
波平が54歳、サザエが24歳など年齢もそうですが、世相を踏まえていません。
世相というより、むしろ、街並みや什器など、戦後の風俗資料として重大です。渋谷からおそらく桜新町と思える新居まで歩くシーンなど、畑の中です。現在の東京が開発されたのは、高度成長以降なのですね。
ところが、『まる子ちゃん』は深層で世相を踏まえています。
『まる子』が作者の分身で、「天の声」が、テレビ版はおじさんの声ですが、本来はおばさんの声であり、現在の作者の分身であるということは有名です。
一説によると、
この作品は、戦後、総合職に日本史上初めて入っていった当時の女性の、「昔はよかった」という退行願望を表しているとか。うなづける話です。
女城主や女奉行などいなかったのですから、彼女らがフロンティアです。
また、ファミリー漫画やギャグ漫画から、キャリアウーマンなど特定の立場の人間に焦点化した漫画が出てきたことなど注目に値します。『クレヨンしんちゃん』なども実は事情が似ています。ファミリー漫画ですが、艶笑ものを好む男性が読者ですから。
この問題は、機会があったらまた考えます。
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