原子力発電は危険だから止めろ、やめろ、と言っている人たちが無視している大きな危険がいくつかある。
福島第一事故での「最大の教訓」は
「原 子 力 施 設 は 停 止 し て い て も、絶 対 安 全 と は 言 え な い」
である。
実際に4号機では原子炉に核燃料が入っていなかったにも関わらず、一時期は「世界最悪の危険」とも言われたほどである。危険の正体は「核燃料」だ。建屋内の核燃料プールに保管された膨大な量の放射性物質が漏れだす恐れがあったからだ。
原子炉本体なども、もとは放射性を帯びていなくても、中性子などに叩かれて放射性物質になっている。
原子炉を止めても、放射性物質がなくなるわけではない。
原発を動かせば死の灰が増える!という人もいるが、「死の灰」に含まれる放射性物質の半減期は短いものなら数秒以下、多くは数万年と言われている。が、核燃料の主な成分であるウラン238は40億年以上、ウラン核分裂の主体であるウラン235が7億年、MOX燃料で使われるプルトニウム239は2万年以上(これは短い)。
アインシュタインの相対論と物理学の基本「保存法則」がある以上、核燃料を本当に安全な状態にするには「エネルギーを取り出して、安定な原子核にする」以外の方法はない。
それらを含む膨大な量の「核燃料」、原子炉を止めている間、どうしているかというと「蓋のないプール」に沈めて、電気を使って冷却し続けている。電力供給が止まれば水は蒸発し、放射性物質は漏れだす。
「危ないから止めておけ」という人は「怖い核燃料を見えないところへ隠して安心しているだけ」なのである。
さらに重要な問題がある。
原子炉の運転(稼働)には多くの人の技術・技能が必要になる。もちろん、核燃料取扱主任者や原子炉主任技術者の資格試験に合格した者だけが運転に携われるのだが、合格しただけで安全運転ができるわけではない、というのは自動車運転と同じ。
原子炉を止めている間、技術者が技能を継承することはできない。ペーパードライバーがゴールド免許だから運転が上手だ、なんてことはない。
何年もたてば資格者はいてもベテランはおらず「ほとんどの資格者が運転をしたことがない」状態になってしまう。それは安全とは程遠い状態である。
今ならまだ「ベテラン」は定年などで退職しているかもしれないが、生きてはいる。
本当に「安全にしたい」なら、何をすべきなのか、もう一度しっかり考えなければならない時期にきている。そういう意味で「原発回帰」ができるチャンス、原子力施設を少しでも安全にするチャンスは生かさなければならない。
■原発回帰で最も心配なのは安全性 恐ろしいのは東電の安全を後回しにする体質
(AERA dot. - 09月26日 08:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=7124451
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