mixiユーザー(id:39816565)

2022年07月05日16:37

65 view

モガディシュ 脱出までの14日間(모가디슈)

 「ベルリンファイル」「生き残るための3つの取引」のリュ・スンワン監督がメガホンをとり、韓国民主化から3年、ソウル五輪からわずか2年後の1990年、ソマリアで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちによる脱出劇を映画化。ソウル五輪を成功させた韓国は1990年、国連への加盟を目指して多数の投票権を持つアフリカ諸国でロビー活動を展開。ソマリアの首都モガディシュに駐在する韓国大使ハンも、ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと奔走していた。一方、韓国に先んじてアフリカ諸国との外交を始めていた北朝鮮も同じく国連加盟を目指しており、両国間の妨害工作や情報操作はエスカレートしていく。そんな中、ソマリアで内戦が勃発。各国の大使館は略奪や焼き討ちにあい、外国人にも命の危険が迫る。大使館を追われた北朝鮮のリム大使は、職員と家族たちを連れ、絶対に相容れない韓国大使館へ助けを求めることを決める。ハン大使役に「1987、ある闘いの真実」のキム・ユンソク、リム大使役に「国家が破産する日」のホ・ジュノ。第42回青龍映画賞で作品賞、監督賞ほか5部門を受賞し、韓国で大ヒットを記録した。(映画.comより)





<2022年7月3日 劇場鑑賞>

 新聞やテレビなどで、なんとなくは知っていても、詳しく知らなかった「ソマリア内戦」。今回の映画は、国連への加盟をかけて、北朝鮮と南朝鮮(韓国。しかし、北の人々はずっとこう呼んでいました)が、多数の票を持つアフリカ諸国に、熾烈なロビー活動を行っていた時期に起きた、ソマリア内戦を描きます。

 国連に加盟することがそんなに大事?まるでオリンピック招致を懸けた争奪戦のように、あらゆる手を使って(今回はソマリアに対して)働きかける南北朝鮮。金で役人を釣る、相手を出し抜くためならより大金を積む、偽情報だろうと何だろうと、相手に不利な情報を流して足を引っ張る、また、その機運に乗じて、大統領でもないのに”大統領が行う演説の原稿を書くのは(あるいはチェックするのは)私。ついては、息子二人がアメリカに留学しているのだが、なにかと金が必要でね”と露骨に賄賂を要求する現地の小役人・・・最初に展開される舞台裏のあまりの醜さには、吐き気を催すほどでした。ソマリアの政情が不安定なのはわかっていたのです。それぞれの国(アメリカなども含む)は、政府に対する反乱軍の情報も探っていたはずなのに、「(蜂起は)まだ起きないだろう」とタカをくくっていたのですね。

 ところが、ある日突然反乱軍が蜂起したのです。日頃から政府に不満を募らせていた市民たちは、簡単に便乗。大規模なデモになると同時に、国中が混乱し、あらゆることに対して見境がなくなります。外交特権もクソもありません。軍服みたいなものを着ている男たちは我が物顔で街中を闊歩し、誰にでも銃を向けますし、小学校高学年くらいの男の子たちまで銃を持ち、人をビビらせることを楽しんでいたりします。街中に死体が転がり、避けて通れないほど。修羅場とはまさにこのことか、と思うほどです。

 大統領はさっさと逃げていない、アメリカ大使館も素早くもぬけの殻、火をつけられた大使館もあるなか、北朝鮮の大使館の人々は逃げ惑います。いざ、皆で脱出して見ると、女子供も入れてかなりの大所帯。とうとう、そのとき無事だった韓国大使館に行きつくことに。もちろん、「それだけはイヤだ」と反発する側近もいます。でも、幼い子供まで見殺しにすることはできず、(韓国大使よりも)年輩の北朝鮮大使は、意を決します。韓国大使(演じるはキム・ユンソク)も、やはり幼い子供たちを見殺しにはできず、招き入れます。もちろん、相手は何を考えているかわからない関係。一緒にいても、腹の探り合い、一触即発です。

 でも、とにかく、どうにかしてこの国から逃げるしかないのです。(子供がトイレをしても)水も流れない、電話は通じない、食糧は尽きて来る。四の五の言ってるヒマはないのです。そんな緊張が最後まで続きます。

 北であろうと南であろうと、みんなヒト。元は一つの国だったはずだし、情だって湧く。でも、無事に帰れたところで、一緒に脱出したことがバレたら?どちらかがどちらかを非難し始めたら?映画は、個々の行く末までは描きません。でも、そんなことまで考えてしまい、見た後でも鬱々としてしまった私でした。なんでこんな思いまで?同じ民族なのに。人は争ってはいけません。争って得をすることがあるでしょうか。ごくシンプルだと思うのですが。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年07月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記