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2021年10月22日03:14

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こうべ文化まちのコンサートNo.18 米本 彩夏ピアノリサイタル B公演(終演)

ブリッジ(1879〜1941)作曲
3つの小さな牧歌H.127

こちらもイギリスのブリッジ。しかしながら不勉強であるが聞いた事がない。
1879年生まれと言うとエルガーより22歳若い世代。国民学派の時代に当たるが
民族主義的ではない作品を多く作った作曲家である、と南出さんは仰る。
「しかしながら本曲は民謡をベースにした作品なのです。」
成程、分かり易い。2曲目Tempo di Vaiseなど、まさに円舞曲。

ヴォーン・ウィリアムズ(1872〜1958)作曲
ギボンズ歌曲第13番による讃美歌前奏曲

プログラムにはV.ウィリアムズと記載されており「V.ウィリアムズで検索すると
ヴィーナス・ウィリアムズがヒットします。」と南出さんは苦笑された。
ヴォーン・ウィリアムズの名を意識したのはエルガーの交響曲第1番を聴いた事に由来
する。2019年に尾高忠明さんの指揮で生演奏を聴き、後に、その場で収録されたCDを
買ったのであるが「ヴォーン・ウィリアムズをはじめとする20世紀イギリスにおける
交響曲隆盛の先駆となった」と寺西基之さんが解説されている。
ギボンズも人名だそうである。今日は管弦楽ではなく邸宅コンサートであるが、教会
に居るような錯覚に陥る。美しい讃美歌。そう言えばイギリス時代、南出さんは
聖歌隊に参加されていたと仰っていたな、と思い出す。そして前奏曲なので
プログラムはサイクルする。

これでプログラム最後であるが、
アンコール
サー・エドワード・エルガー(1857〜1934)作曲
エニグマ変奏曲Op.36より第9変奏ニムロッド

エルガーの代表作で今日のプログラムは後半がイギリス音楽でエルガーがプログラム
にある、となればニムロッドは、あり得る選択ではあるが実は予想外であった。
抑々、既にMusic Inc.オンラインクラシックコンサートで弾かれている事、この先
弾く予定がある事から頭から外していた。
エニグマとはギリシャ語で謎という意味。この題名は主題に続いて演奏される15の
変奏がエルガー自身の友人や知人の印象に基づいていて、それが本名ではなく
イニシャルやあだ名で呼ばれている事に由来する。従ってニムロッドも、あだ名で
あるが、誰を差すのやら。丁度Music Inc.オンラインクラシックコンサートが配信
された頃、尾高さんが3月11日にN響を指揮してニムロッドをやる、と云う話が
伝わってきた。尾高さん曰く英国では3月11日みたいな日はニムロッドだ、と。
何故かと言えば「イギリスでは鎮魂歌として演奏されます。先日もエリザベス女王の
夫フィリップ殿下の葬儀で流れていましたね。」(南出さん)
この間、折に触れて聴き、先々月は茂木大輔さんの指揮で生演奏を聴き、と
マイブームになっていた。ピアノソロ版は初めての生演奏。
出だしは静かに。同じ音型が繰り返されて徐々にボリュームアップ。まるで感情が
高まるように。エルガーの音楽は英国紳士のようなノビリシティ。歌心がありながら
品格ある。静かな演奏であったのに大いに心動かされて終演を迎えた。
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