■宇良―炎鵬 注目の一番、物言いつく熱戦に場内沸く
(朝日新聞デジタル - 03月21日 17:04)
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大相撲三月場所中日八日目、今日は、幕内、十両それぞれで「注目の一番」があり、幕内では大関返り咲きへのトライアルの場所を迎えている関脇照ノ富士と小結高安との一敗同士直接対決、十両では炎鵬と宇良の人気の業師同士の直接対決が組まれました。十両の一番は後で触れるとして、幕内の「注目の一番」は小結高安が関脇照ノ富士を寄り切りに退け一敗を守り、照ノ富士は二敗に後退する展開となりました。
さて、今日の照ノ富士と高安の一番、立ち合い、高安が右押っつけから左も差して右を捻じ入れて二本差しとし、廻しが取れない照ノ富士を右からの下手投げで崩し、苦し紛れに小手投げを打つ照ノ富士を青房下に運んで勝負あり。高安から見てこれまで通算11勝7敗、照ノ富士が幕に戻ってからは3連勝と言うその合い口が現れたような一番でした。高安にしてみれば"会心の相撲"、照ノ富士にしてみれば"またしても苦手にしてやられた相撲"であり、同じく一敗で並走していた前頭九枚目千代の国が前頭六枚目逸ノ城の小手投げに屈したことで、中日時点で高安が一敗で単独トップに立つ展開となりました。
初日からここまで、揃って白星を挙げることが出来ないでいる大関陣は、正代が前頭四枚目の霧馬山を寄り切りに仕留めて星を五分に戻し、貴景勝も過去11勝0敗とカモにしている前頭四枚目の妙義龍を慎重に押し出しで制して角番脱出まで残り三番とした一方、結びの一番の朝乃山が先場所の覇者たる小結大栄翔に立ち合いから一方的に押し込まれて相撲を取らせて貰えず押し出しで一蹴され、連敗で三敗目を喫しました。さらに、今日は朝乃山はじめ二敗で迎えた力士が全員敗れたため、これで今場所の賜杯レースは中日現在で一敗に高安、二敗に照ノ富士と千代の国が追走と言う星勘定となりました。
そして、十両の優勝争いで先頭の一敗グループにいる東四枚目の炎鵬と、星一つ差の二敗で追走する東七枚目の宇良の注目の一番ですが、大学時代に西日本の大会で関西学院大学3年生だった宇良が金沢学院大学1年生の炎鵬(中村)を押し出しに退けたことがあり、それ以来、大相撲入り以降初の対戦と言うことで、声援が禁じられた国技館の観衆のボルテージもかなりのもので、拍手の大きさも十両の取組とは思えないほどでした。そんな中での立ち合い、両者互いに頭を下げてぶつかり、炎鵬が潜って中に入り込もうとするのを宇良が腕を伸ばして嫌い、土俵際で足を滑らせて体勢を崩しかけながらも、往なしから引いた炎鵬に乗じての押し出し。しかし、土俵際で炎鵬が右腕を取ってほぼ同時に土俵を割る展開となり、宇良に軍配が上がるも物言いがつく一番に。やや長めの協議の結果は、軍配通りの宇良の勝ち。取組後、身長179cm、体重143kgの宇良は、168cm、98kgの炎鵬について「正面に立つと違った意味で怖かった」とコメントしており、物言いがついた際には取り直しとなったら気持ちが持たなかったそうで、軍配通りとなって安堵したのだそうですが、好調同士、見応えのある一番でした。
その他。休場中の横綱白鵬について、膝の手術を受けたとのことで、NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210321/k10012927881000.html
が主治医への取材で、内視鏡を使って施術され、膝の皿の裏にある軟骨の損傷した部分を滑らかにするなどの処置が行われたとのこと。手術前の右膝の状態について、「二日目の取組の後に膝の水を抜いた際、軟骨の破片が出てきた。今後ではなく、あしたも相撲ができないし、我慢してやったら将来は人工関節になり、後遺症が残るという状態だった」と説明しており、今後、リハビリなどに最低2カ月を要する見込みであることを明らかにしています。日本相撲協会に提出した診断書にある「右膝蓋大腿関節軟骨損傷、関節水腫で手術加療を要する。術後、約2カ月のリハビリテーション加療を要する見込み」の通りで、次の五月場所は出場を見送り、その次の七月場所を「進退を懸ける場所」とする意向を示していますが、鶴竜共々横綱審議委員会から休場の多さで「注意」を受けており、次の五月場所を全休した時点で6場所連続休場(途中休場含む)、つまり、1年間皆勤場所なしとなるわけで、出られないの五月場所後を横審が"待ってくれる"ことはあるのだろうかと言うのが、正直なところだと思います。
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