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2020年12月16日10:03

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「ホームベースが、ない」

東陽一監督の『サード』をネットフリックスで見直しました。

主人公永島敏行は、少年院に入っている。そこでは、少年院らしい日常、目があったから「テメエ、コノ野郎」というだけの喧嘩、慰問に来た大人の女性片桐夕子と関係する妄想、号泣や自殺などが繰り広げられているが、
主人公は野球をするヴィションをみる。

長打を打ちグランドを回る。
いつの間にか、守備方も攻撃方も消えていて、自分一人で走っている。
ホームに突入するが、
「ホームベースが、ない」
と叫んではっと目覚める。

大学時代に名画座でみて、
「この映画は、青春とは『何かいいことがありそうで、実は何にもない』ということを表現しようとした映画だ。」
と思いました。その自分の考えは正しかったと思います。
なあんだ、くだらない。森下愛子のおしりはきれいだが、この映画の価値はそれだけだ…
というのも、この映画の正しい鑑賞でしょうね。

実は何もない。事実しかない。しかし、そこに奥深さや夢のようなものがあると錯覚してしまう。あるいは逆に、展望がないと早とちりして絶望する。それが、青春ですね。

大学時代の友人と飲みました。
同級生の話になりました。あるいは、お互いの近況について話しました。
うまくいっている場合、日常は、精一杯です。バブル長者ではないですから、楽しくて仕方がないということはないです。

姿を消した人は、何というか、事実しかなく奥深さや夢は錯覚だ ということに気づけなかったヤツや認めたがらなかったヤツですね。だからこそ、都会/田舎 の二項対立になります。逃げても田舎は癒しになりませんし、田舎だから何かができないということも言えません。
そういえば『サード』も、田舎を出て東京に行く資金稼ぎの過程で起きた事件をきっかけに、主人公が収監されているという設定です。それ以上はネタバレになりますので伏せますが。

また、
シモキタで演劇論を戦わせている大学生や大学生崩れの話が出ました。彼が何を言ったか忘れてしまいましたが、突き詰めると、そういうこと、同じ話でした。

※ 季節のモノを食べました。いつものグラタンとチリ蒸しです。

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