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2020年09月28日00:30

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マスコミを通さない情報提供を・・・

日本のマスコミは対ロシア交渉というと常に「北方領土」だけしか言わない。が、安倍政権が続けてきた交渉は領土問題だけではない。
日ソ共同宣言に立ち戻って、もう一度交渉を始めよう、と合意したら「2島返還に舵を切った」と報道する。私が調べてみた限りでは日本政府・ロシア政府どちらも2島返還などとは言っていない。双方、平和条約交渉を始めよう、継続しようと言っているだけだ。
日本政府の立場は「領土問題を解決してから平和条約を結ぼう」であり、これは私も強く支持する。ロシア側はロシアに利益がある形での平和条約を強く求めているが、これは当然のことだ。どこの国であっても自国の利益を最大化したいのは当然だろう。
歴史を見るとロシアはアメリカと比較して、それほどひどい国とも思えない。日米修好通商条約がもののみごとに不平等であったのに対し、日露和親条約は最恵国待遇のみは片務的であったものの、他は双務的な条約だった。
ソビエトの歴史を見ても、スターリン時代がとんでもない粛清が行われたり、シベリア抑留などの悲しい事案はあったものの、現代ロシアではその歴史を学校で教え、学生が遺骨収集などを行って当時の歴史を省みる努力も行っている。
日本側の事情はといえば、大陸・南洋へ行っていた日本人をすべて引き揚げさせるだけのちからはなく、中国残留孤児など多くの問題を抱えることになったことも忘れてはならない。第一・第2復員省(元陸海軍省)もそんなことは不可能だったし、復員させても飢えさせるだけになりかねないほど、当時の日本は脆弱だった。

さて、現代ロシアはものすごくタフな交渉相手だ。プーチン大統領はもちろん、ラブロフ外相もおそろしく頭は切れるし、交渉力の高さは世界でもトップレベルだ。
対等に話し合いができない相手だと見極めれば、交渉を打ち切ることも平気でやってのける。こちらの弱点はしっかり見抜いているし、容易に妥協することはない。
日本国憲法という足かせをつけ、在日米軍という十字架を背負い、領土問題解決という縛りを受けてでも、ロシアが「対等な交渉相手」だと認めていた、というのが安倍政権の凄さのひとつだ。菅首相がそれを継続できるかどうか、かなり気になるところではある。

そして、元島民の方々はこんなことを言っておられる。「我々は今、島に住んでいるひとたちを追い出したくない」と。
どういう形で領土問題が決着するにしても、今島に住み、暮らしている人たちを追い出せば、かつてのソビエトと同じ罪を犯すことになる、と知っているからだと思う。自分たちと同じ苦しみを他者に与えたくない、と言っている。それは我々日本人にとって大前提であるべきだと思う。

軍事力で取り返せ、というご意見もあるが、日本国憲法の枠内ではできない。米軍に手伝ってもらえ?羊の群れがオオカミ怖い、とトラを招き入れるような真似をしてどうする?
さらにその後、トラに生贄を捧げ続けるのか?どうやって報復を防ぐのか。まったくお話にならない。

経済封鎖?すでに行われているが、ロシアには絶対に効かない。石油・天然ガス・金属などはもちろん、漁業・林業・農業資源も輸出できるほどある。宇宙開発・原水爆を作れる科学技術があり、科学教育にも熱心だ。
サンクトペテルブルグを建設し、タタールのくびきから脱出し、レニングラード包囲戦にも負けなかった忍耐強い人々の国をあなどってはいけない。

ロシアは不凍港を狙ってる?北極海すら航海できるようになった現在、不凍港の意義ってなんだ?

外交交渉を行うにあたっては互いに相手に対してもっているアドバンテージが何かをしっかり理解し、そこから互いにメリットを引き出す努力をしなければならない。

河野大臣におかれましては「閣僚から見たロシア」をどんどん発信してほしい。
マスコミの色眼鏡はもう、いらない。

■河野太郎氏、北方領土「3代目」強調 策はSNSで啓発
(朝日新聞デジタル - 09月27日 19:29)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6247108
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