6月以降、群馬、栃木、茨城の北関東3県で、
農家経営の牛舎や豚舎から相次いで牛や豚が盗まれた事件が起きています。
特に群馬県での盗難が多いようで、
同県内の豚盗難は計7カ所670頭、被害総額は2000万円に上っているとの事です。
狙われたのは太らせる前の生後50日前後の豚が大半との事です。
1頭30kg位の豚だったようです。
大体、豚は生後半年、重さが1頭110kg程度になって出荷されます。
栃木県では足利市にある牛舎2カ所で6〜8月にかけて、
子牛6頭が盗まれる被害がありました。
子牛はいずれも生後2週間以内〜4カ月で、
体重は30〜150kg、主に黒毛和牛だったとの事で、
被害額は6頭で275万円になるとのことです。
和牛の場合、生まれてから9ヶ月までは生産農家で育てられます。
その後、肥育農家が約30ヶ月まで育てて出荷します。
生まれた時は、約30kgの体重が、出荷時には約700kgまで成長するとの事です。
犯人たちが盗んだ子豚をどうするつもりだったのかは気になります。
まさか出荷出来るようになるまで育てるとは思えませんし、
簡単に屠殺して闇のルートに肉を流せるとも思えません。
もう30年近く前の事になりますが、
屠畜場で生きた豚が枝肉になるまでの工程を見た事があります。
電気ショックで昏倒させた豚の大動脈を切って放血し、
内臓を全部出して病変などを獣医師が検査します。
その後、頭が足を切断して、皮を剥いで枝肉になりますが、
内臓等はそれぞれ商品になりますので、分離されます。
現在は、検査体制などがしっかりしていますので、
闇ルートで売れるとも思えませんが。
和牛については、
生産農家から肥育農家に売却される時の市場を見た事がありますが、
特に、和牛の場合は、血統が重視されますので、
これも簡単に売る事も出来ないと思います。
現在、養豚農家はかつて豚コレラと言われていた豚熱にかなり神経を使っています。
野生のイノシシに豚熱が広がっていると言われている事から、
豚舎へ入るのには、厳重な衛生管理を行っているはずです。
窃盗犯たちが衛生管理を行っているとも思えませんので、
被害にあった農家で豚熱が発生したら、踏んだり蹴ったりになってしまいます。
今回の窃盗犯たち、警察もかなり力を入れて捜査に当たっているようですので、
いずれ犯人たちも逮捕されるのではないかと思いますが、
どのような目的で盗んだのか、盗んだ牛や豚はどうなったのか、
解明されると良いと思っています。
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