小泉斐(あやる)をご存知の方は余りいないと思います。
栃木県立博物館でも、無名画家と呼んでいる位ですから、
ご存知なくても、特に問題はありません。
今年は小泉斐の生誕250年に当たるとの事で、
栃木県立博物館で「偉大なる無名画家小泉斐」と題する展覧会が行われています。
4月25日から6月15日までの期間ですが、
新型コロナウイルスの関係で、しばらく開館していませんでした。
終了が近くなったので、今日博物館に行って、観て来ました。
明日から15日までは、栃木県の県民の日で入館料が無料になっています。
それは承知していたのですが、混むよりは良いかと思って今日にしました。
入館料は260円ですからね。
入館料を払う前に、非接触型の検温があって、
名前と連絡先を記入する事になっていました。
小泉斐は、1770年(明和7年)、益子町で生まれています。
島崎雲圃に師事し、師匠と同じように鮎の絵が有名です。
何点かの鮎の絵が出ていました。
これらの鮎の絵は、脇から描かれていますので、水中で見た鮎なのですね。
川岸から見ると、このようには見えないなぁと思いましたが、
いずれも生き生きとして、涼しげな感じの絵でした。
しかし、鮎なかりではなく、唐の美人画もありました。
小泉斐の描く美人画は何故か面長と言うか長い顔が多く、
あるいは長い顔が好みだったのかも知れないと思いました。
中国の伝統の画法の1つで、
輪郭を描かず、初めから画面に形と色を同時にあらわす没骨法(もっこつほう)を
島崎雲圃から学び完成させたと説明にありました。
また、立原翠軒や藤田東湖の父親である藤田幽谷らと共に富士山に登って
その風景も描いていますし、
後に、黒羽藩主大関増業から城北の鎮国社宮司職を与えられ、
黒羽城の景観図や鳥瞰図なども描いていて、いずれも素晴らしいと思いました。
更に、日光の三滝や日光の風景画も良かったですね。
この他、鍾馗の絵や猿田彦碓女命図なども迫力がありました。
一番気に入ったのが、「龍に馬師皇図屛風」でした。
曽我蕭白の龍に仙�僂凌擁�のような可愛い人物が描かれた絵でした。
その他、小泉斐と交流のあった人物の中で、
江戸末期の朱子学者である安積艮斎が、
黒羽の小泉斐を訪ねた事があるとの資料に興味を感じました。
安積艮斎の弟子には、吉田松陰、高杉晋作、岩崎弥太郎、安場保和、秋月悌次郎、
小栗忠順、栗本鋤雲、清河八郎、前島密、福地源一郎、谷干城、箕作麟祥など、
幕末から明治にかけての錚々たる顔ぶれが揃っています。
ともかく、タイトル通り偉大な画家だったと知る事が出来ました。
詳しくは、下記をご覧頂くと、「龍に馬師皇図屛風」もあります。
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/kikaku/200425ayaru/index.html
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