私は別に「ソビエト連邦がやったことを認めるべきだ」とは思っていない。
が、現在のロシアとソビエト連邦はまったくといっていいほど違う。大日本帝国と日本国ぐらいには違う、そう思っている。
現時点で、北方領土に住んでいるのはロシア人である。そして彼らに罪があるわけではない。そこに何十年も住んできた、そういう人たちだ。領土問題があることは知っているだろうが・・・
北方領土の元島民とそのご家族の団体はサイトをもっている。
http://www.chishima.or.jp/index.htm
http://www.hoppou-d.or.jp/cms/cgi-bin/index.pl?page=index
探せばあといくつか見つかるだろう。
共通しているのは、元島民やそのご家族が、現在島に住んでいるロシア人を憎んではいない、恨んでもいない、ということだ。
もちろん、島が日本国の領土として返ってくることは一番望ましいと彼らも考えている。が、今そこに住んでいるロシア人を追い出したいとは思っていない。
むしろ、ロシア人とも仲良くなって、互いに交流し、好きな時に「いつでも島に帰れる」ことを望んでいるように読めるのだ。
他の記事では「自分たちと同じ悲しみをロシア人に負わせることは望んでいない」ともおっしゃっておられた。それは日本人として、文明人として、当然のことじゃないのだろうか。
ロシア(ソ連)人は悪者だ、だから島を取り返せ!というのは決して元島民の意向に沿うものではない。
むしろ、ロシアとの交渉によって、島を訪問し、墓参りができることを喜んでいる、心優しい人々にしか思えない。
そんな人たちに向かって「戦争で取り返すしかないと思いませんか」などと口走り、酒や女を求めようとする馬鹿議員がどれだけ最悪なものか、想像に余りある。
日本人なら、元島民の思いを知る努力をし、ロシアとの困難な交渉に挑んでいる日本政府を応援すべきだろう。現代のロシアやロシア人を悪者にし、悪口を言い、島を取り返せ!と叫ぶことが「問題の解決」につながるとは思えない。
もっとも、この事態は、元島民とそのご家族の思いをまともに伝えず、西側の通信社の報道の劣化コピーしか流さない日本のマスコミにも原因がある。アメリカなどの色眼鏡を通したロシアしか見ないのなら、問題解決とは別の方向へ引っ張っていかれかねない。
太平洋戦争のとき、英語などを「敵性言語」だと言って禁止したような愚は繰り返さないほうがいい。
できる範囲でいい、元島民とご家族の願っていることを知る努力をしよう。
現代のロシアを、ロシア人を素直に見よう。
解決はその先にしかない。私はそう思っている。
「戦争」発言の丸山穂高氏に千島連盟が抗議文「常軌を逸し、極めて遺憾」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5634037
ログインしてコメントを確認・投稿する