「謎のアジア納豆〜そして帰ってきた<日本納豆>〜」高野秀行著、新潮社
会社の若い衆から「オモシロそうだから」という理由で借りた本。
はっきりいって驚天動地の本だった。
私は普通に納豆を食べるおっさんだが、納豆のことを深く考えたこともなければ、納豆を料理することもほとんどなかった。変わったところで、せいぜいオムレツに入れる程度だ。
が、世界は広い。
生姜・ニンニク・クミンと炒めて食べるなんて考えもつかない食べ方が最初のほうに出てきたのでやってみた。
・フライパンを熱し、油をさして炒り卵をつくり、取り出しておく
・生姜の細切り、ネギの輪切り(ニンニクがなかった)を炒めて香りをだし、納豆投入
・しばらく炒めてから適当に切ったほうれん草を入れ、少し塩をふる
・炒り卵をフライパンに戻し、混ぜる
・味付けは醤油と塩
使っているのは普通の鉄フライパンだが、焦げ付くこともない。普通の炒め物とかわらない感覚で作れた。
食べてみたら普通においしい。というか、思いのほか味が濃い。味付けは薄めにしたはずなのに、十分すぎる味になっていた。
その後、ニンニクとクミンシードを買ってきて追試。たいてい、なんだこれ的にんまい。
ふと思いついてインスタントのカムジャ麺(韓国のインスタントラーメンなのだが、ジャガイモが練りこまれていて麺は大変うまい。スープはイマイチなので、普段は別のスープを使っている)の味付けに生姜・ニンニク・クミン・納豆の炒め物を使ってみた。
炒めたフライパンにゆで汁少々と一緒に麺を入れ、シャンタンを投入、塩胡椒で味つけ。
見た目は悪いが、今まで食べたことのない逸品に仕上がった。
なにより驚くのは肉類をまったく使わない料理なのに、満足度が高いこと。
これはもっといろんな料理をやってみる値打ちがある、と気づかされた。
それだけではない。この本で驚かされたのは「ブータン難民」まで出てくること。そういう人々がいるのは知識として知っていたが、まさか納豆の本に出てくるとは思わなかった。
いろんな意味で目から鱗のとんでもない本である。
そんじょそこらのファンタジー世界が裸足で逃げ出すほどの異世界観を味わった。
納豆、おそるべし。
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