骨髄をとられるほうも、移植されるほうも大変なのが「骨髄移植」。
骨髄は、その字のとおり「骨の髄」、つまり骨の中心部だ。
この部分では大人になっても造血が続いている。
造血する細胞は一種の血液細胞なので輸血ができる、これが「移植」だ。
(簡単すぎる説明ですがマチガイではない)
これを「ドナーからもらう」にはどうするか?
普通の血液なら血管に針をさせばよい。
かなり太い針なので、針みただけで気持ち悪くなる人もいますが、
とにかく針をさすだけ。
骨髄は、そうはいかない。
きちんと全身麻酔をかけて、皮膚を切り筋肉をかきわけて骨の表面を出し、
骨の外側の固い部分を削って中身(骨髄)を出し、
金属のスプーンみたいなので「掻きだす」ようにして取る。
針をさせば血液みたいにすーっと骨髄が抜けてくる、のではない。
骨髄をとったあとはもちろん骨に穴があいているので、修復してから皮ふを縫い閉じる。
縫い閉じたあとは傷が塞がるまで入院、一週間くらいか?
ちゃんとした手術なんですよええ。
で、これをHLAタイピングでマッチした相手に移植するわけですが、
移植する前に、「患者さんがわ」の骨髄細胞を完全に殺すことが必要。
だって骨髄細胞のがんなのですもの、白血病は。
骨髄細胞ががん化して、へんてこな血液細胞を作ってしまう病気なのですもの。
少しでも生き残っていると、またへんてこ細胞を作ってしまいますもの。
抗がん剤だの放射線だのでとにかく徹底的に骨髄を殺す。
白血球なんかもほとんど死んでしまうので、免疫的にものすごく弱くなるので、
いわゆる無菌室に入ることになる。
で、移植ですが、これは輸血と同じです。
患者の血液に骨髄細胞を流し込んで、細胞が患者さんの骨髄まで流れて
そこで「定着」して新しい骨髄として血液細胞を作ってくれるのを待つ。
もし定着しなかったら、新しい血液を作ることはできず、
患者は死ぬことになる。
つまり骨髄移植とは、患者が移植後に死ぬか生き残るか、という
割ときわどい治療方法なわけです。
「骨髄細胞が定着しないときは術後に死ぬ」ことを
患者さんと家族にきちんと伝えて同意書とるわけです。
同時に「もし骨髄移植しないと数年で死ぬ」ことも言うわけです。
うう、そんなことはワシにはできん。
血液内科に行った友人の話聞いてそう思った。
そういうこと、医者じゃない一般の方々はたぶん、知らないよね…
池江公表で骨髄バンクに反響
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5495839
ログインしてコメントを確認・投稿する