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2019年01月27日08:59

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ミシェル=ルグランさんの逝去を心から悼みます。

若いころ、メロディとテーマやモチーフとの関係について考えたことがあります。
恐怖の物語には、恐ろしいメロディが合う。
恐怖の話は、殺人者やお化けを登場させれば構成できます。
ところが、恐ろしいメロディはどうやって構成するのか。

そのうちに、長調、短調というものがあると知りました。短調はネガティブな感情を表しますが、悲しみと恐怖はどう違うか。
母がピアノをやっていました(イエルク=デムス門下)ので、母に入門し音楽をやろうとしました。そのあまりの厳しさと才能のなさに嫌気がさして、美学も考えましたがなぜか止めました。
美学を止めたのは正解です。語学の塊のようなもの。ムラがある私には勤まりません。

そんな疑問に一つの解答を与えたのが、ミシェル=ルグランさんです。

『シェルブールの雨傘』もそうですが、
『思い出の夏』
音楽を聴いたのが最初ですが、私は、シュールレアリスムの世界を想像しました。
映像は、少年と人妻のひと夏の関係です。
音楽とフィルムを別々にみたら、全く接点がないようにみえますが、
しかし、重ねてみると、不思議とフィルムと合っています。

何か不可知な膨大な「全体」があって、その「全体」のレベルでは合致しているということでしょう。
そう考えて、
個人を富ませ、全体の景気を損なう節約など、全体は区切られた個のレベルでは説明がつかない…と思うようになりました。

『思い出の夏』のフィルムも、
ベッドシーンなどがありますが、不思議とワイセツ感がありません。
欲情しているはずのこの物語の当事者という、区切られた個のレベルと、外からみる我々は違うのですね。

それこそ区切られた個のレベルの話に過ぎませんが、
精神や感情について大きな示唆を受けた人です。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


■「シェルブールの雨傘」ミシェル・ルグランさん死去
(朝日新聞デジタル - 01月26日 23:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5472971
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