開演:2018年12月21日 19:00
会場:京都コンサートホール 大ホール
指揮:阪 哲朗
学生指揮:松島 弘樹
Vn:植田リサ
Org:追中宏美
コンサートミストレス:北畠らら
曲目
ジャック・オッフェンバック作曲
喜歌劇「天国と地獄」 序曲
ジャン・シベリウス(1865年12月8日〜1957年9月20日)作曲
ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
15分休憩
カミーユ・サン=サーンス(1835〜1921)作曲
交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」Op.78
立響定期も2015年から6回目。毎回、阪さんが指揮されている。
▲偶然だが、この写真は、このホールのエントランスに飾られている。
終業後、神戸から京都へ直行したのでホワイエで夕食をとっていた。すると、いきなり
Es音の強奏。開演前ロビーコンサートが始まったのである。何と
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55より第1楽章
実は前回119回定期演奏会のメインであった。つまり作曲者の異なる交響曲第3番が繋がる
事となる。但し、単なる3番つながりではない。それは追々触れるとして今回は管弦楽奏者
10名での演奏であった。と言うのが無理であった。音のバランスが悪くなってヴァイオリンが
埋没気味になってしまったのである。チャレンジに拍手。
1曲目は学生指揮者の松島さんの指揮でオッフェンバックの代表作である喜歌劇「天国と地獄」
から序曲。仮令クラシック音楽に詳しくなくても聴いた事がある曲ではないか、と思う。この曲は
三部構成なのであるが第3部が頻繫に運動会で用いられるからである。立響は軽快な音楽を
得意にしている印象がある。第1部は木管のソロ。オーボエ奏者が私の席から見えた。これを
チェロのトップ奏者が受ける。今夜は序曲とメインを京都女子大の藤山さんが担う。第1部の
最後にハープのソロ。会場入りした時、調弦していた訳だ。第2部は雷のような激しい音楽で
始まる。これは地獄を意味する、と松島さんは解釈されていた。続いてコンミスがソロ。これは
ワルツ。曲調が楽しくなってきた所でオケでワルツを奏でる。第3部が「地獄のオルフェ」という
原題にはそぐわぬギャロップ。打楽器も入って大音量であるが若干ティンパニーが叩き過ぎ
かと思った。よく見ると117回定期演奏会でソリストを務めた中橋健太郎左衛門さんが大太鼓
を叩いていた。全体的には良い演奏であったと思う。
2月に、このホールで京響第620回定期演奏会を聴いたがメインが実はシベリウスの交響曲
第2番であった。その為、何となく今夜ヴァイオリン協奏曲を聴くと、つながりを感じる。私自身
は2回目の生演奏であるが立響は初めて取り組む、と云う。本曲から阪さんの指揮でソリスト
の植田さんの演奏は初めて聴く。本曲はニ短調で書かれている。今月は第九のシーズン
であるが、第九はニ短調で書かれた曲である。ある意味で似ている。終楽章で本曲も
ニ長調へ転調する。ニ長調はヴァイオリンが最も鳴る調ではないか、と考えていると書いたが
ニ短調は同主調の関係にある。ゆえに主音はD音である。ソリストが、かなり忙しい。重音が
あるので演奏も難しい、とプログラムノートにあった。他の協奏曲は第1楽章の終わりの方に
持ってくるカデンツァが本曲は真ん中にある。シベリウスの音楽が北欧の冷気を持ってくる
ような気がする。第2楽章は変ロ長調で平行調の下属調へ転調するのはベートーヴェン
みたいであるが実際に影響を受けていた。但し、スッキリと行き着くのではなく、あちこちと
寄ってB−dur。ホルンの音質が少し気になった。終楽章はニ長調であるが、これまた
スッキリとD−durに行き着かない。しかし最後の最後でD音に行き着くのである。(つづく)
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