戦国時代は、定住耕作者が戦場に取られ、社会構造が実力主義になった時代です。
実力主義の例として、尼子経久が月山冨田城を奪還してから、与力であった差別されていた鉢屋一党を、城内に住まわせるなどという実例が、チラホラと挙げられますが、
その影響で、文化や風俗習慣の変動や混交を起こしました。
忍者(というよりは、当時、正業に就かなかった人たち)は、網野義彦の、アジールという概念を使った研究が有名ですが、境界を越えていくものだと思います。
忍者が何をどう考えていたか、それを直接表している文献は少ないですが、
兵糧丸などに、行動や価値観の痕跡が残っています。
http://www.iga.mie-u.ac.jp/150430hyourougan1.html
にある、『老談集』とは、元本が、山本勘助と馬場信春著作のものでしょうか。そこは、見ていないのでわかりませんが、
連肉・桂心(桂皮と同一視していますが、桂心というのは、桂皮の芯の部分です。中国ではノイローゼの治療などに使います)・薏苡仁・山薬など、鎮静作用というか、いわゆるダウン系の漢方が含まれています。
武勇は称揚されていますが、表向きの武勇とは大いに違う価値観、簡単に言うと機械のように状況をみるというあり方、自分を殺すというあり方が入り込んでいると、兵糧をみるとわかります。
また、このサイトにある人参とは、明らかに、トチバニンジン(竹節人参)のことです。朝鮮人参の仲間ですが、朝鮮人参と違い、体を冷やします。これもダウン系です。
トチバニンジンは、江戸時代になって薩摩藩で中国人が発見したということになっていますが、分布域は、北海道から九州まで。文献に現れる前に先行して使われたのでしょうね。
なぜ、鎮静が必要だったか。
それほどハードだったからです。
当時、『金剛般若経』の「夢幻泡影」という考え方。
一切有為法 如夢幻泡影 如露亦如電 應作如是観
一切の有為法は夢・幻・泡・影の如し。露の如く,また電の如し。應に是の如きの観をなすべし。
が流行りました。
村が丸焼けになって、家族が全員死んでも、夢や幻をみているかのよう。
一国一城の主になって、美女と酒に囲まれていても、そういう夢をみているかのように思う。
そういう虐げられた庶民の価値観が、流行した時代。食のような文化にも、その痕跡があります。
■国際忍者学会を設立=忍びの里、伊賀で記念大会−三重
(時事通信社 - 02月17日 19:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4991240
ログインしてコメントを確認・投稿する