ハバロフスク出身で神戸に約10年在住し、2016年9月図書室も併設した一般社団法人ロシア・カルチャーセンター神戸を開設して、日露友好交流に寄与する様々な文化活動を展開しているエレナ・柿沼さんは、エネルギーに満ち、生け花もたしなむ優雅な女性である。彼女は父がハバロフスク市内全域をカバーするバス会社経営者で、祖母はテレビ会社幹部という恵まれた環境で育ち、ハバロフスク工科大学を卒業し、父の会社で経理担当者を務めていました。そして、モスクワ大学に留学し後に神戸松蔭女子学院大学教授となったロシア文学者・柿沼伸明氏と偶然知り合い、6年間の熱い交際を経て結婚し来日、お洒落な神戸がとても気に入り日本社会に溶け込んで楽しく活動している。しかし、来日当初は全く日本についての知識もなく、日本語も分からず、当惑することの連続の毎日だったそうである。
そして、言葉が通じずショッピングもままならぬ生活が続き、思い切ってYMCA日本語学校に通い始めた。 ある日、学校で友人となったアメリカ人女性とショッピングを楽しみながら神戸市中心部を散策中、鮮やかな金銀に飾られた素敵な商品が飾られたお店を熱心に覗いていると、日本人店員が怪訝な顔で二人を見始め、押し出されたそうである。それは、実は仏具か葬儀用品店であった。また、別の日に旧外国人居留地の異人館通りを散策中、とてもお洒落な屋敷があり、興味が湧いたのでアメリカ人女性と中に入ろうとすると、そこも「ノーノー」と強く拒否され追い返されたそうで、あとで確かめると、それはお洒落なラブホテルであったそうである。
彼女が主宰するセンターには珍しい看板を見て、毎日インド人、イラン人、フランス人などの通行人が飛び込みで訪れ、時ならぬ多彩な国際交流の花が咲くそうである。センターでは各種文化イベントへの民族舞踊ダンシングチームの参加や自主的な音楽会を開催し、平行して日本人向けロシア語教室も開設し、国際結婚したロシア人女性たちのハーフの子供たちを集めて、ミーシカ(小熊の意)というユニークな子供サロンを開設しており、毎週土曜日にはロシア語を学び、ロシア文化に触れて楽しい一時を過ごす子供たちの元気な歓声が溢れている。
一般社団法人ロシアカルチャーセンター神戸
http://www.rus-culture-center.com/
ワシリーこと岩佐毅
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