mixiユーザー(id:8437995)

2017年09月29日00:45

188 view

文庫本「超駆逐艦・標的艦・航空機搭載艦」

数か月前に購入し、中々読む機会が無く、かなりの日数を要したが、ようやく目を通す事が出来た。
本書はタイトルが示す通り「超駆逐艦、標的艦、航空機搭載艦」の起源とその発展を要領良く解説しており、個人的に大変興味をそそる研究本である。
強いて言えば、それぞれを単独本として誌面を増やし、もっと深く解説してほしかったと思う。
特に「世界の標的艦」を始め「標的船による懸賞射撃標的」「気球母船」「艦載凧」「日本海軍気球隊事情」等の解説は非常に面白かった。

ところで、本書で気になった事がある。
「超駆逐艦」とは・・なんぞや?
本書の解説をそのまま転記してみると・・
超駆逐艦とは正規の艦種名ではない。
語源は英語のスーパーデストロイヤーになる。

軍艦は常に年代によって発展し強化されるので、古い艦と比べても超駆逐艦にはならない。
ある国で起工時に超駆逐艦であっても、竣工時にはヨソの国と比べると通常艦かもしれない。
また、主砲口径を大きくすると、もはや駆逐艦ではなく巡洋艦になってしまう。
現用艦のようにミサイルを初装備したりイージスシステムを導入して超駆逐艦と言ってしまうのも何か違うように感じる。

さて、第二次大戦頃の主な超駆逐艦として・・
日本海軍の特型、島風、秋月型
イギリスのトライバル級、L級、M級
アメリカのポーター級、ソマーズ級
ドイツのZ1、Z23
ポーランドのグロム、ブリスカウイスカ
ユーゴスラビアのドブロフニク
ロシアのレニングラード級、タシュケント
また、日本の軽巡夕張やオランダ軽巡トロンプまでも登場。

しかし、「その定義(超駆逐艦)はさまざまだが、ここで述べたのは筆者の個人的見解であり、他の解釈をさまたげるものではない」・・と、最後に締めくくっている。
超駆逐艦(スーパーデストロイヤー)の選定基準を決めるのは実に難しいと言える。


・TOP画像
光人社NF文庫「超駆逐艦・標的艦・航空機搭載艦」
発行日:2017年5月21日
発行所:�蠶�書房光人社
著者:石橋孝夫
A6判(文庫本)/312頁
価格:850円(税別)
15 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年09月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930