数年前のことですが、
二人の友達が、「死ぬ準備をしている」といいました。
ともに40代。
ひとりは、大学院の後輩です。「…君は秀才であんなに勉強しているのに、何でやっちゃんさんは、あんなにいい加減なんだろう。」とよく言われたものです。
もう一人は、元カノ。この人は玉の輿に乗りました。
この後輩は、非常に意外なことに大学の専任になれませんでした。しかし、学者はポストよりも業績です。元カノは、好きなように生きましました。結果的に贅沢や快楽に耽りましたが、オマケみたいなものです。どちらも何らかの意味で、人生をやりきっている、何かを十分に食ったという満腹感がある。
また、彼は強い。困ったことがあっても、精神的に、誰かに頼るということは、必要ないだろう。元カノは、強くはないが、周囲に恵まれている。
だから、「死ぬ準備」などということを平然と言えるし、実際に重い病気に罹っても平気であろう…
と思った記憶があります。
また、違う話ですが、
私の亡き師匠(生けるグルとお呼びしたい方です)が、
「人間は一つの問題なら耐えられるが、左遷された、ガンが見つかった、子どもが試験に落ちた、夫婦仲が悪い…といくつかの問題が重なると耐えられない」といっていました。
病気の問題は、今や経済の問題でもある。ここが問題です。
健康問題で自殺が多いというのは、
1 何かを十分にやり切ったという実感が持てなくなっている。
2 弱くなっている。
3 コミュニティの崩壊。
4 医療の不平等化
という背景があるのでしょう。
2の弱くなったなっている…ということですが、
不公平な試験、理不尽な体育会的指導、正社員と派遣に代表される不平等、シレ〜ッと年金をカットされるような不条理な社会…では、弱くもなります。
努力が報われないと、ガッツや向上心など持ちようがないですから。
先に挙げた2人が強いのも、
趣味の世界に生きたからです。
つまり、社会情勢に左右されない自分の世界を持ったからだと言えると思います。
だからこそ、無力感を味わずにすんだと思っています。
■自殺の動機、3人に2人「心身の健康問題」 対策検討へ
(朝日新聞デジタル - 03月23日 10:39)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4490907
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