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2026年09月25日21:30

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ブロークン・ヴォイス

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「ブロークン・ヴォイス」Sbormistr。2025・チェコ・スロバキア合作、エンドルフィルム、パンクチャートフィルム、チェコテレビ、バランドフスタジオ・DCPチェコ/英語。監脚:オンドジェイ・プロヴァズニーク。撮:ルカーシュ・ミロタ。編: アンナ・ジョンソン・リンドヴァー。
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音:ヨナタン・ピョニ・パスティルチャーク、エイド・キッド。出:カテジナ・ファルブロヴァ、ユライ・ロイ、マヤ・キンテラ、ズザナ・シュラヨヴァ、マレク・チソフスキー、イヴァナ・ヴォイティロヴァ、アネジュカ・ノヴォトナ、アンナ・ミハルチョヴァ、リチャード・ネメツ、マルケータ・キュフノヴァ。
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かつて一つの連邦だったチェコとスロヴァキアは現在でも映画だけでなく多くの共同企画事業を行っています(分離時も”円満離婚”と例えられ、”ビロード革命”から分かる通り両国は民度が世界で最も高い国)。本作は『バンビーニ・ディ・プラガ連続少女凌辱性被害事件』を基にしており、主人公と合唱団は実在。
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しかし内容的にひたすら柔らかい表現に徹して事件の全貌が描写される訳でも、何かが解決する訳でもありません。原題の直訳は『聖歌隊指揮者』ですが、邦題は英題のカタカナ化である為にチェコ近代史に知識の無い人が観ると、ただの少女合宿もの青春映画ジャンルに思え、さらに邦題の印象操作で少女同士の
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嫉妬や虐めがテーマと誤解を招く誘導があります。様々な賞を受けた本作ですが、それは審査委員がインテリであり事件のあらましを知っていればこそ本作の逆説的演出が映えた結果と推察されます。一方で実在の人物達がモデルである為に、本作公開後に主人公の姉(本作でも役あり)から訴えが為され、
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日本公開に際しては版元から上映条件として声明が寄せられており、ここに転載します。『本作の主要製作会社であるendorfilm s.r.o.は、カロリーナ・R氏に対し、バンビーニ・ディ・プラーガ合唱団での活動に関する彼女の個人的な体験の一部が、本作の女性主人公の描写に用いられたこと、
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ならびに、本作の映画化によって、有罪判決を受けたボフミル・クリンスキーの被害者として彼女が負った心理的トラウマを再び想起させることになったことについて、ここにお詫び申し上げます。』。とはいえ日本代理店は”特別な配慮”等を行っておらず、観客は先に書いた通り『青春映画』と受け取る懸念があります。
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主演のカテジナ・ファルブロヴァはモデルと成った人物の当時と同じ13歳で勿論本作デビュー。聖歌など彼女自身が超美声で歌っておりとにかく凄い逸材です。事件自体は’80年代から2000年代初頭まで続いた訳ですが、主人公が被害に遭ったのは'90年代前半。服装髪型、生活用品が少し古く、学者の音楽記録も
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まだカセットテープ。NYロケでも四角いデザインが流行った時代の自動車を集めてます。駐米領事館に掲げられてる肖像写真は設定年代から当然初代大統領パーツラフ・ハベル氏で思わず脳内で直立不動の姿勢をとってしまう。カメラアングルに収まる位置のイーゼルにあって意図的演出と思われます。
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合宿が行われる山荘と周辺の映像、少女合唱団がひたすら美しく、一方チェコやNYの街中は画面が粗く、対比と同時にフィルム画面風にする事で時代背景を表す演出だと思われます。
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隣の男性がくっつきオジサンらしく、しかも妖怪『ぬっぺふほふ』のような風貌の上に呼吸音がギューコーと凄く、吐く息が内臓疾患がある人の独特の匂いで参る。しかも普通の人は背もたれ上端が頭の高さなのに、肩から上が飛び出していて、後席の人達が指定席なのにあからさまに避けて移動していたという。
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本作のような犯罪は時代地域を問わず発生しており、本作の演出意図は発覚しない事の恐ろしさにあると感じました。一方で先進国故の心の闇から起こった事件を題材としたのが「私、オルガ・ヘプナロヴァー」で、あらゆる点で本作とは正反対(美少女主人公とチェコのみ共通)に思えます。
https://broken.crepuscule-films.com/


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