「日曜日の人々」Menschen am Sonntag。1930・独フィルムスタジオ1929・白黒35�侈祇次�BD伴奏付)。監:ロバート・シオドマク、エドガーGウルマー。脚:カート・シオドマク、ビリー・ワイルダー。撮:オイゲン・シュフタン、フレッド・ジンネマン。音:オットー・ステンツィール。
出:エルヴィン・シュプレットシュトッサー、ブリギッテ・ボルヒャルト、ヴォルフガンク・フォン・ヴァルタースハウゼン、クリストル・エーラーズ、アニー・シュライヤー、ヴァレスカ・ゲルト、クルト・ゲロン、エルノー・ヴェレベス、ハインリヒ・グレトラー。BD版の音楽は本作用伴奏曲の再現と思われます。
理想国家の実験ともいえるワイマール共和国の最盛期、出演者に素人を据えベルリンの日常をドキュメンタリー的に撮った映像が中心で、歴史記録資料としても一級品です。ロケ地は市内全般は勿論、バーンホフ動物園、ニコラゼー駅、ヴァンゼー・リドでの水浴など二次大戦前の先進国文化記録として見所満点。
面白視点としては『ストローいもむし』の遊びが既に存在している事。これっていつ何処で生まれたんでしょうね。少なくともセルロイドのストローの発明と薄紙製のパッケージという今日と同じスタイルが定着してからだと思いますが、おそらく薄紙に水を垂らして動かす原理はそれ以前から発見されていたと思われます。
あと、足漕ぎ式の遊覧ボートが余りに速過ぎるカットがあり(パドルの回転と合って無い)、演出の為にランナバウトと水中ロープで繋いで牽引したんだと思います。主人公のタクシーは残念ながら形式不明ですが、当時のタクシー料金メーターなども興味深い記録です。この国は本当に敗戦国なのか?と勘繰りたくなる
豊かで満ち足り、満面の笑顔で幸せそうなドイツ人の顔、また顔。が、撮影期間中に米国では『暗黒の木曜日』が到来、世界恐慌の波がドイツに到達するのは封切翌年の5月で、国家社会主義独労働者党が政権を獲得するのは公開3年後という束の間の天国だったという歴史の皮肉を思うと複雑な心境になります。
「教授と美女」Ball of Fire。1941・米サミュエルゴールドウィンプロ・白黒35�弌�BD)。監:ハワード・ホークス。原:トーマス・モンロー、ビリー・ワイルダー草案『From A to Z』。脚:チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー。撮:グレッグ・トーランド。編:ダニエル・マンデル。
音:アルフレッド・ニューマン。出:ゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック、オスカー・ホモルカ、ヘンリー・トラヴァース、SZサカール、タリー・マーシャル、レオニッド・キンスキー、リチャード・ヘイドン、オーブリー・メイザー、アレン・ジェンキンス、ダナ・アンドリュース、
ダン・デュリエ、ラルフ・ピータース、キャスリーン・ハワード、メアリー・フィールド、チャールズ・レイン、チャールズ・アーント、エリシャ・クックJr。歌声:マーサ・ティルトン。特別出演(本人役):ジーン・クルーパ、ロイ・エルドリッジ&ジーン・クルーパ楽団。。大人版『白雪姫と七人の小人』的喜劇。
主要登場人物は『教授(Professor)』の肩書ですが、舞台は大学ではなく百科事典を編纂中の財団法人で『博士』と意訳した方が適切に思われます。言語学者の主人公はインテリ故にスラングを全く知らない事に気が付き引き籠りから一転、取材に奔走する際の人間関係が見物。日米開戦の丁度一週間前に封切。
「ヒット・パレード」A Song Is Born。1948・サミュエルゴールドウィンプロ・総天然色35�弌�BD)。監:ハワード・ホークス。脚:ビリー・ワイルダー、トーマス・モンロー。撮:グレッグ・トーランド。編:ダニエル・マンデル。音:エミール・ニューマン、ヒューゴ・フリードホーファー。
出:ダニー・ケイ、ヴァージニア・メイヨ、ベニー・グッドマン、ヒュー・ハーバート、スティーヴ・コクラン、Jエドワード・ブロムバーグ、シドニー・ブラックマー、メアリー・フィールド、フェリックス・ブレサート、ルドウィッグ・ストッセル、OZホワイトヘッド、エスター・デイル、ポール・ラングトン。
本人役:トミー・ドーシー、ルイ・アームストロング、ライオネル・ハンプトン、チャーリー・バーネット、メル・パウエル、ルイ・ベルソン、アル・ヘンドリクソン、ベニー・カーター、ハリー・ババシン、楽団:ペイジ・キャバノフ・トリオ、ゴールデン・ゲート・カルテット、ルッソ&サンバ・キングス、バック&バブルス。
「教授と美女」のスタッフによるテクニカラー化ミュージカルリメイクで設定は百科事典から音楽大全に変更。財団代表役のメアリー・フィールドのみ同役で再演。なので後の「グレン・ミラー物語(1954)」同様に当時の人気音楽家達が次から次へと本人役で登場し、唯一ベニー・グッドマンだけは本人でなく
教授の一員役ですが、勿論見事なクラリネット演奏を披露しています。因みに私にとってダニー・ケイ+ルイ・アームストロングの原体験作品は「5つの銅貨(1959)」なのです。当事者によるリメイクだけに脚本演出はより改良洗練され大変面白いですが、監督自身はリメイク仕事には乗り気では無かったとか。
そのせいか評論家達からは「前作の足元にも及ばない」との酷評。確かに人間ドラマは前作の方が深みがあり、本作はエンタメに走り過ぎな面はありますが、ネット&書籍評は『偉い先生がそう書いてたから自分も同感だ』という右に倣えの追従に過ぎない(実際別人なのに文体まで完全に同じコピペ記事がある)印象です。
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