長崎OMURA室内合奏団 北九州公演
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
・ブラームス:交響曲第2番 ニ長調
ヴァイオリン独奏:中村太地
キンボー・イシイ指揮、長崎OMURA室内合奏団
2026年9月6日(日)、ウェルとばた大ホール
前日の鶴澤奏ピアノリサイタルに続いて日曜日も演奏会へ。初めて聴くオケです。オケメンが登壇する前に指揮者のキンボー氏とソリストの太地くんがステージで挨拶されました。お話では、今回の曲目はどちらも1877年に作曲され、しかもそろってニ長調というつながりで選ばれたもののようです。チャイコフスキーはブラームスの音楽を嫌っていたけど実際に会うと仲良くなって都合3回顔を合わせているという紹介もありました。それにしてもキンボーさん、かなりさばけたお人柄のようで、しかも日本語ペラペラなんですけど、外国人じゃないの?
後でわかったんですが、実はキンボーとはステージネームで幼い頃の愛称「金坊」のカタカナ書きだそうな。ウィーンの中学で本名だと発音が難しいのでキンボーで通していたのと、デビューの際に小澤征爾のお母さんからそれでいけばと勧められたということがご本人のXに書かれてて、ようやく飲み込めました。今回も前置きが長い(爆)。
前半のヴァイオリン協奏曲、冒頭のヴァイオリンがスーッと出たところでこれはいい演奏になると思いました。キンボーさんの指揮は、出で左手を差し伸べて「どうぞ!」と促した後はオケにお任せ、みたいな感じでやっぱりさばけてる! オケは弦が良くそろっていて気持ちがいい。弦はフルオケよりプルトが1つ2つ少なく、厚みはさほどない分管楽器がよく聴こえて全体に透明感があります。太地くんのソロは、北九響でも共演した曲ですが、そのときとは楽器が違って、いまはガルネリ・デル・ジェスのため、端正さは保ちながらも音量と圧が増してぐいぐいくるようになりました。挨拶で、第1楽章の終わりで拍手しないようにあれほど言ってたのに拍手が起こったのも無理はないf^^;。第2楽章以降も安定したフレージングと迫力でお見事でした。アンコールはパガニーニの有名なアレ。これがまたすごかった。
休憩後のブラームスの2番は、これまで聴いてきた中でもいちばんよかったかも! もちろん録音だとミュンシュの伝説的ライヴとかありますけど、生で聴いた中では最高でした。ブラームスはこれくらいの編成規模がいいのかも。とくに第2楽章の美しさは涙もの、フィナーレの沸き立つような弦も大満足でした。木管の響きがとてもよく、とりわけフルートが素晴らしかったです。クラリネットやファゴットも要所で聴かせたんですが、オーボエの音色が地味で、第3楽章は印象薄かったのが惜しい。
アンコールは、エルガー「愛の挨拶」。弦合奏かと思いきや、途中から木管とホルンも参加して広がりのある音楽になりました。キンボーさんはテーマがすんだ途端に指揮をやめてステージから下りてしまい、客席で続きを聴くというサプライズで笑わせてくれました。でもそこからがよかったです(爆)。
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