9月に入った途端、
空気がふっと変わり始めましたね。
あれだけ毎日、
まるで“暑さの修行”でもしているかのような日々が続いていたのに。
朝の風が少しだけ柔らかくなっていて、
どこか夏とは違う、少し澄んだ香りが混じっていました。
思わず深呼吸したくなるほど心地よい朝でした。
季節は、気温よりも先に
空気の質感で変化を知らせてくれるものですね。
朝起きてから近所の図書館の庭園を歩くと、
日差しのトゲが少し丸くなったようで、
木陰に入った瞬間の涼しさが久しぶりに体に染み込みました。
ふと耳を澄ますと、
あれだけ賑やかだった蝉の声がいつの間にか消えていて、
その静けさがまた秋の足音をそっと運んできているようでした。
家では妻が「ちょっと涼しくなったね」と言いながら窓を開けていて、
その何気ない仕草を見ているだけで、
季節の変わり目を一緒に迎えている温度が伝わり、
なんだか穏やかな気持ちになりました。
年齢を重ねるほど、
こういう小さな変化が嬉しくなるものですね。
あの異常な暑さを乗り越えた分、
今年の秋はいつも以上に優しく感じられそうです。
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