■トミー・ジョンさん死去 肘の再建手術の由来に 83歳 ドジャースなどで活躍
(TBS NEWS DIG - 08月17日 07:55)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8910497
Tommy John、亡くなる、ですか。Tommy Johnと言えば、Los Angeles Dodgersに所属していた1974年、試合中に利き腕である左腕の肘の腱を断裂する大怪我を負い、当初は選手生命に加えて日常生活にも支障を来しかねないほどの大怪我と診断され、再起が絶望視されるほどの事態と見られていましたが、当時のチームドクターであるFrank Jobe博士が考案した「損傷した靱帯を切除し他の正常な腱の一部を移植する」手術を受けたことで知られています。しかし、当時は成功率1%未満とされるほどに難しい手術と見られており、術後に長期のリハビリを要し、約2カ月をかけて肘の可動域を元に戻していくトレーニングを行い日常生活において支障なく腕を動かせるようにした後、軽めのウエイトトレーニングで状態を戻していくため、回復までに12〜15カ月を要する療法であることも含め、そのリスクはかなり大きいと考えられていました。
そうした中、この手術を受けることを決断し、Frank Jobe博士の執刀により手術を受けたTommy Johnは、翌年(1975年)のシーズンを全休、次のシーズンである1976年に207イニングを投げて10勝10敗、防御率3.09でカムバック賞等を受賞、手術は見事に成功しました。その後は
https://www.baseball-reference.com/players/j/johnto01.shtml にある通り、年間200イニング以上7回、20勝以上3回を記録、46歳の1989年まで6チームに所属、実働26シーズンで288勝231敗、防御率3.34で奪三振は2,245を数える大投手となりました。
この側副靱帯再建手術は最初に施術を受けたこの人の名前に由来する"Tommy John Surgery"(トミー・ジョン手術)と呼ばれ、成功率も向上、2015年3月までの期間に受けた選手数は複数回の施術を経験した人を含めて900人以上に及んだようです。日本でも、昭和57年に村田兆治が受ける等施術を受けた人が多く、リハビリの知識や方法の認識が高まったことも相俟って、成功率は向上したようです。
言わば「道を拓いた」人ですが、晩年は、COVID-19こと新型コロナウイルス感染症に罹患する等体調が芳しくない時期が続いたようですが、直接の死因は膀胱癌だったとか。享年83とのこと。合掌。
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