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2026年08月13日16:47

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【映画】『ペリュリュー -楽園のゲルニカ‐』

太平洋戦争末期の昭和19年、21歳の日本兵・田丸均(板垣李光人さま)は、南国の美しい島・ペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族に向けて書き記す「功績係」という任務に就いていた。やがて米軍の猛攻が始まり、日本軍は追い詰められていく。いつ死ぬかわからない恐怖、飢えや渇き、伝染病にも襲われ、極限状態に追い込まれていく中で、田丸は正しいことが何なのかも分からないまま、仲間の死を時に嘘を交えて美談に仕立て上げていく。そんな田丸の支えとなったのは、同期でありながら頼れる上等兵・吉敷佳助(中村倫也さま)の存在だった。2人は互いに励まし合い、苦悩を分かち合いながら絆を深めていくが……。

去年の12月5日に公開された映画ですが、劇場で観なくて恥じてしまった作品であります。あと2日で満州事変に発した15年戦争の敗戦記念日を迎えるのですが、戦後80年記念作品を飾るに相応しい作品であったと思います。武田一義さまの原作11巻と外伝4巻は未読でございますが、これは読まねば駄目だなぁと思った次第。

それだけ膨大な原作を1時間46分の尺に収めようというのですからかなり改変を加えた箇所はあったでしょうが、1万人もの方々が参戦しながらも34人しか帰還出来なかった事実。そしてその背後に隠された惨劇にただただ胸を引き裂かれてしまいました。

この映画を観て一番近いと思ったのが生涯のベスト1作品である『シン・レッド・ライン』でして、まず大自然がとてつもなく美しい島であるということと、戦闘がひと段落すると島には鳥が戻ってきたという描写。そしてもう一つ書いておかねば為らないのは必ずしも戦闘や病気によって死ぬ人ばかりではないという残酷な事実です。

あっけなく人は死ぬのですが、現場に居た田村は「功績係」として、名誉の戦死として遺族へ華々しく御子息は散華なされましたと言う事を書くのですけれども、自分的には致し方ない「美しい嘘」だと思っております。遺族の方が本当の事を知ったからと言って誰も幸せに為らないのですから。

この作品の最大の問題は「楽園のゲルニカ」というタイトルにあると思っていて、ゲルニカという言葉をつけることにより戦争物としてわかるのですが市民に無差別爆撃を行ったことと、正規兵同士が戦ったことを一緒にするのは如何なものか?確かに戦争と言う残酷で愚かしい人災の最たるものが無ければ失われなかった命ではあるんですが、そこを何とか出来なかったものかと思います。

https://peleliu-movie.jp/index.html
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