祖母ビビ(ワヒーダ・サーベト姐さん)と二人で暮らす9歳のラミア(バニーン・アハマド・ナーイフ御嬢様)は、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。
ホンワカした予告編に騙されてはイケマセン。とんでも無い「地獄巡りの旅」映画でして、観ている間中涙すら出てこない殺伐とした世界に叩き込まれる世界観でしかありません。ニュースでしか知り得なかったイラクと言う国の実情をハサン・ハーディ監督が描いているのですが、台詞では無く「画」のチカラで見せるのは只者ではございません。
上空では爆撃機が飛び交い、街中ではフセイン支持者が行進しているのですが、日本を初めとした諸外国からの制裁によって医療品を初めとして「物資」は入らずインフレの為自分が生きるだけで精一杯の為、人心は乱れてただ一人の人を除いてロクな大人が出て来ません。そんな中健気に生きるラミアの目力が凄いんです。
21世紀に入ってもなお感じるのは「黙示録の世界」がまだまだ続いているんだなぁと言うこと。なんだか今年はそうしたことを感じさせてくれる作品ばかり観ている自分が居ります。
https://movies.shochiku.co.jp/presidentscake/
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