昨日、美術評論家で雑誌編集者の山田五郎さんが14日、
原発不明がんのため死去したとのニュースがありました。享年67歳でした。
ファッション、時計、美術など幅広い分野に造詣が深く、
博識を生かして「タモリ倶楽部」「出没!アド街ック天国」など
バラエティー番組のコメンテーターとしても親しまれていました。
僕が山田さんを知ったのは、1991年にテレビ朝日の深夜番組「タモリ倶楽部」に
ドイツ語で「尻学者」を意味する「ヒュフテビッセシャフター」を名乗り、
オープニング画面でお尻を振る女性のオーディション審査員という肩書きで、
水着ギャルのお尻を批評するコーナー「尻分析」を担当し、
多様なお尻に「和尻」「洋尻」や「丸尻」「角尻」などと分類していました。
山田さんがたどり着いた、お尻理論の基本は
多産が待望される伝統農業社会では、大尻が好まれ、
少なく産んで高等教育を授けようとする近代社会では、小尻が好まれるというもので、
山田さんによれば、ルネサンス時代のカトリック美術には大尻の女性画が多く、
宗教革命以後のプロテスタント近代都市では
シャープな小尻が流行しているとの事です。
こうした研究成果をまとめたのが、1992年6月に「百万人のお尻学」です。
この本は、珍しく僕は購入して読みましたが、
思いのほか、真面目な本でした。
山田さんは、『真夜中のカーボーイ』と言う小説も著しています。
昔別れた恋人の女性が末期癌に罹り、
二人で改めて大阪から和歌山県に旅するという物語です。
補陀落渡海の信仰を背景として描かれていて、中々面白い小説でした。
山田さんは、他にもBS日本テレビの「ぶらぶら美術館」などに出演していました。
その美術に関する造詣で分かりやすく説明していたような気がします。
軽妙洒脱な人でしたが、早過ぎたと思います。
【今日の一句】
少しずつ 右肩下がりの 預金額
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