日本舞踊の家元・藤千代(八千草薫姐さん)に惚れ、彼女に金を都合しようと銀行強盗などの悪事を働く水野(土屋嘉男さま)は、自分の肉体をガス状に変質させられるガス人間だった。体をガス化し、突然消えたり現れたりする水野の凶行をやめさせようと、警察は藤千代の手を借りようとするが…。
数十年ぶりの再見でしたが、これは再見出来て良かったです。今観ると、この映画こじらせてしまった「推し活」の話であり、この映画を基にしてネットフリックス版のリブート作である『ガス人間』を観ると、ああ、これがこうなるのねぇ。と目から鱗の連続でして、ちゃーんと女性記者である甲野京子(佐多契子姐さん)の出番も多くて、91分の尺でキチーンと話が纏まっているなぁと唸りました。
ですが何だかんだと申しましても八千草薫姐さんの圧倒的な「美」の前には全部成立しない話でありまして、水野が何故これ程まれに彼女に執着するのかが、圧倒的な「推し」を持ってくることで綺麗に成立してしまうんです。
最初に観た時にはこれは悲恋の物語として鑑賞しましたが、二回目観てこれは水野にとってのあり得ない位のハッピーエンドだなぁと実感致しました。これ以上のラストは御座いません。
各種配信サービスで鑑賞出来ますし、新宿、中野、杉並、吉祥寺と言う「中央線」映画として再発見ありまくりでございました。
https://www.youtube.com/watch?v=bYxiLx7H64Q
(『ガス人間第1号』(1960)予告篇 /【東宝名画座】で本編配信中)
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