最近、「勇気づけ」という言葉をよく耳にします。
それだけ、いまの時代に必要とされているということなのでしょうか。
アドラー心理学では、
人がつまずくのは能力不足ではなく、“勇気”を失ったときだと言われます。
たしかに、家でも職場でも、人はそれぞれ見えないところで頑張っていて、
ときには心のエネルギーが切れそうになることがあります。
そんなときに必要なのは、大きな励ましでも正論でもなく、
「あなたは大丈夫ですよ」
「あなたには力がありますよ」
と、そっと背中に触れるような言葉なのかもしれません。
たとえば——
落ち込んでいる人には、
「何があった?」と原因を掘り下げるよりも、
「ここまでよく頑張ってきたね」と、その人の歩みを認める。
人は“できていない部分”より、“できている部分”を見つけてもらったときに、
もう一度立ち上がる力が湧くものです。
イライラしている人には、
「落ち着いて」ではなく、
「それだけ真剣に向き合ってるんだね」と、感情の奥にある“価値”を認める。
イライラは、実は“本気の証拠”。
そこを肯定されると、人は不思議と落ち着いていきます。
自信をなくしている人には、アドラーの言う「貢献感」を思い出してもらう。
「あなたのおかげで助かっている人がいるよ」
この一言は、心の奥に静かに灯りをともします。
そして、自分自身にも勇気づけを。
62歳になって思うのは、人を勇気づけるには、
まず自分の小さな努力や成長にも「よくやってるよ」と声をかけてあげること。
他人にも、自分にも、存在そのものを肯定する視点を持てたら、
毎日の景色が少し優しくなる気がします。
今日も誰かの背中に、そっと追い風を送れる一日でありますように。
P.S.
妻に「勇気づける言葉、欲しい?」と聞いたら、
「まずは財布の中身を勇気づけて」と言われました。
無理です...
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