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2026年05月28日22:42

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「殺人幻想曲」「特急二十世紀」「放浪の王者」哄笑と洗練 プレストン・スタージェス レトロスペクティブ:シネマヴェーラ渋谷、その2

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「特急二十世紀」Twentieth Century。1934・コロンビア・白黒35�弌�BD)。監:ハワード・ホークス。原:チャールズ・ブルース・ミルホランド戯曲『Napoleon of Broadway』。脚:ハーマン・マンキエヴィッツ。撮:ヨーゼフ・アウグスト。編:ジーン・ハブリック。
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出:ジョン・バリモア、キャロル・ロンバード、ウォルター・コノリー、ロスコー・カーンズ、ラルフ・フォーブス、チャールズ・レヴィソン、エティエンヌ・ジラルド、デイル・フラー、エドガー・ケネディ、ビリー・スワード。。プレストン・スタージェスは当初脚本に入っていたものの筆が進まず解雇。
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元は舞台演劇の為の脚本でしたが上演されず、ベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーが改めて練り直し本作と同じに改題して大ヒット、後にミュージカル化もされてます。本作は『スクリューボール・コメディ』ジャンルを確立した一作で、スピーディー過ぎて戯曲由来の粋な台詞ネタが各所に鏤められてるものの
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字幕文字数制約で訳し切れて無いのが惜しい。とにかく主演2人の血管が切れるかと思うレベルのハイテンションに圧倒されてしまいます。特にジョン・バリモアは『富〇由〇季かよっ!』とツッコミたくなるエンタメ業界人にありがちな暴走ぶりで可笑し過ぎる。滅茶有能で格好良い秘書女史の出番が少ないのが残念。
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題名に成った【20th Century Limited】とはニューヨーク⇔シカゴ間を18時間で結び『世界で最も有名な列車』のキャッチコピーで知られたニューヨーク・セントラル鉄道(NYC)の超特急で、ヘンリー・ドレイファス設計スーパーハドソン『J-3a(NYC5445〜5454)』型流線形蒸気機関車で有名ですが、
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1938年登場なので本作ではまだ存在しません。なのでNYCハドソン(4-6-4)『J-1』型で列車は牽引されます。なお車内はセットで風景はスクリーンプロセス。そして何故かオープニングタイトルのイラストは当時最新のユニオン・パシフィック鉄道『M-10000形』ディーゼル特急だという不思議。
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「放浪の王者」IF I WERE KING。1938・パラマウント・白黒35�弌�BD)。監:フランク・ロイド。原:ジャスティン・ハントリー・マッカーシー(戯曲)。脚:ブランドン・フレミング、プレストン・スタージェス。撮:ジェフリー・フェイスフル、セオドア・スパークル。
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編:ヒュー・ベネット。音:リチャード・ヘイグマン、ミラン・ローダー。出:ロナルド・コールマン、フランシス・ディー、ベイジル・ラスボーン、エレン・ドリュー、CVフランス、ヘンリー・ウィルコクソン、ヘザー・サッチャー、シドニー・トーラー、ヘンリー・ブランドン、ウィリアム・ファーナム。
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例によって無声作品のトーキーリメイク。その後も何度か映画化されてる人気原作です。主人公の詩人やフランスの重鎮達は勿論、慎重王『ルイ11世』まで実在した人物でキャラも本人の人となりがベース。が、お話自体は史実を基に大幅に改変、それが返ってエンタメとして成功しており面白過ぎる内容で楽しいです。
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「殺人幻想曲」Unfaithfully Yours。1948・20世紀Fox・白黒35�弌�BD)。監脚:プレストン・スタージェス。撮:ヴィクター・ミルナー。編:ロバート・フリッチ。美:ライル・ウィーラー、ジョセフ・C・ライト。音:アルフレッド・ニューマン。
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出:レックス・ハリソン、リンダ・ダーネル、バーバラ・ローレンス、クルト・クリューガー、ルディ・ヴァリー、ロバート・グレイグ、ライオネル・スタンダー、エドガー・ケネディ、ジュリアス・タネン、アル・ブリッジ、トーベン・マイヤー、ジョージア・ケイン、ロバート・グレイグ、マックス・ワグナー。
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例によって勝手な思い込みで突っ走るハイテンション英国人オーケストラ指揮者が主人公のスクリューボール・コメディ。モデルは『トーマス・ビーチャム卿』で問題に成ったそう(そりゃそうだ)。「特急二十世紀」同様エンタメ界主人公のキャラが似てるのは本作の原案が同じ時期だったからと思われます。
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そのせいか本作にもクールで真面目一本槍の若者で滅茶二枚目の有能な秘書が登場。冒頭の旅客機は『ボーイング377』でホテル内にも写真が飾られてる等の理由からボーイングがスポンサーだと思われます。余談ながら377は超高性能が故に逆に導入・維持コストが高く発着空港が限られる事が災いして
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受注が伸び悩んだ為の宣伝だと推察。実際機内設備も超豪華なので主人公のような社会的立場の人間は377の便を当然利用する訳で設定と矛盾しません。まだ磁気テープ録音装置が無い時代のポータブル式レコード盤録音装置にも目が釘付け。因みに自分は人生で1回、演奏のレコード盤録音経験があります。
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音楽映画の側面もある作品なので、ヘンデル等のクラッシック楽曲にも大注目です。特に主人公が妄想を抱きながら指揮を執るのはロッシーニ「セミラーミデ序曲」、ワーグナー「タンホイザー序曲」、チャイコフスキー「フランチェスカ・ダ・リミニ」でこれがまた演出も演奏も見事過ぎます。
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芸術面表現と精神面ギャグの演出が素晴らし過ぎるが故に、その後にその当時既に時代遅れな大破壊スラップスティックコメディをおそらくあえて意図的に入れる事で可笑しさが倍増するという計算が凄い。恥ずかしながら本企画で初めてプレストン・スタージェス作品を観たのですが良い意味でお手上げ状態です。
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