4時半に家を出て、まだ夜の名残が残る道を会社へ向かいます。
聞こえるのは車のエンジン音と、毎朝同じタイミングですれ違う新聞配達のバイクだけ。
その一瞬が、「今日も始まる」という小さな合図のように感じます。
通勤路は、昔は賑わっていた商店街の中の道。
今はシャッターの降りた店が並び、街灯だけがやけに明るい。
その“時代のズレ”のような景色が、早朝の静けさをより際立たせています。
車とほとんどすれ違わないこの時間は、街を独り占めしているような感覚になります。
この静けさの中を走っていると、
「今日もできる範囲で丁寧にやっていこう」
と自然に思えてきます。
仕事を終えて会社を後にする帰り道は、朝とは別世界。
車が行き交い、街がしっかり動いているのを感じます。
同じ道でも、行きと帰りでこんなに表情が違うのが面白いものです。
車を走らせながらふと思いました。
こうして経験しないと見られない早朝の街並みには、
静かで、どこか惹かれるものがあると。
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