「ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版」Werckmeister Harmóniák。2000・洪/独/仏・白黒35mmヨーロピアンビスタ(4K)。監:タル・ベーラ、フラニツキー・アーグネシュ。原:クラスナホルカイ・ラースロー『抵抗の憂鬱』。
撮:メドビジ・ガーボル。音:ヴィーグ・ミハーイ。出:ラルス・ルドルフ、ペーター・フィッツ、ハンナ・シグラ、デルジ・ヤーノシュ、チョコ・ロシッチ、タマス・ウィヒマン、フェレンツ・カライ、ピーター・ドバイ。
解説では客寄せキャッチに『今日の社会を予測した創作された世界』とされてますが、どう見ても2000年(封切時)の風物ではなく、風景や大道具小道具、衣装、群衆の動きから時代背景は二次大戦直後の冷戦時代で、モチーフは『ハンガリー動乱(1956)』事件に間違いないですよ。恐ろしく長回しのシーン(2時間半で37カット)
で構成され、ローアングルから俯瞰にゆっくり動くクレーン撮影、そして耳に残る重厚な旋律の音楽の効果で、重苦しくありながら説明し難い味わいのある作品だと思います。登場する軍隊はハンガリー軍ではなくソ連軍を表してると思われ、ソ連式迷彩服の士官、戦車は最近の二次大戦東部戦線もの映画で必ず登場『T-34/85』、
ジープ型車は冷戦時代の東側定番『UAZ-469』ですね。クライマックスに登場するヘリコプターは波製ミル『Mi-2P』の可能性大。病室の籠みたいなものは冷戦時代に患者(精神病や政治犯)を閉じ込める為の檻。本作での描写など含め冷戦時代の洪国史を事前に知っておくとメーサーロシュ・マールタ作品と合わせてより味わい深いものに。
https://www.bitters.co.jp/werckmeister/#modal
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