妻が運転する車の助手席に揺られ、混み合う産業道路を走っていた時のこと。
大型トラックも多い中、前を走る車との距離が、私の感覚を無視してじりじりと詰まってくる。
私はその光景を見た瞬間、助手席でありもしない「エアーブレーキ」を全力で踏み込む。
「危ないって!また車間距離とってないし、もう少しとらんとぶつかるし」
と心の中で叫ぶ。
そこへハンドルを握る妻が、私の足元の不審な動きに気づき、チラッとこちらを見たあと眉をひそめて一言。
「何しとん? まだ全然余裕あるやん。前空けすぎたら割り込まれるやろ。」
妻は“割り込まれたら負けの鉄壁ガード派”。
一方の私は“車2台分は空けたいチキンハート派”。
この違いが、走行中の車内にじわじわと冷たい緊張感を生む。
私は「いや、トラックも多いし急ブレーキ踏まれたら間に合わんやろ…」と小声で返すが、妻は明らかに“運転もしてないのに横からうるさい教官”として扱ってくる。
どうやら夫婦の平和のためには、“車間距離の適正値”も妻の感覚に委ねるのが正解なのかもしれない。明らかに私の方が安全運転だと思うが....
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