2020年9月2日夕方入院、入院時の病名は「熱性けいれん」だったらしい。
これは原因はともかく子が高熱を出したときに起きるけいれん。
9月3日朝に心肺停止となり、その2日後に多臓器不全で死亡。
提訴は2023年で8800万円の賠償金を求める民事裁判。
和解成立し、病院側の支払いは300万円。
この心肺停止の際に、看護師がモニターの異常を知らせるPHSを携帯せず、
30分間気づかないでいた、ことが死因という提訴だったが、
今回の和解の前提として「発見が遅れたこと」と「死因」に因果関係なし、とされた。
不審死の一種でありおそらく解剖が行われたのではないか。
刑事事件ではないので司法解剖でなく、神奈川県監察医制度に基づく行政解剖かな。
これは不審死の原因をはっきりさせるための解剖で家族に拒否権はない。
この結果、確かに心肺停止に気付くのは遅れたが
もし早く気づいてもおそらく救命はできなかった、と結論された可能性がある。
看護師の気づきが遅いことが死因とされたら、
業務上過失致死として刑事事件になっていたと思うので。
解剖の結果「病死」であり事件性がないから刑事裁判になっていない。
両親が起こしたのは民事裁判。
そりゃ「早く気づいても助かった可能性が低い」と言われても
両親は納得できないだろうね。
でも、死因と発見の遅れに因果関係なし、と結論が出てるからさ。
病院で患者が死ねば全部が病院の責任とは限らない。
今回の和解金は「手打ち」「手切れ金」みたいなもので
「これでこの話は終わり」という意味。
おそらく両親側は「今後はこの話を蒸し返さない」という念書を入れたはず。
両親がお金欲しさに無理な裁判を起こしたとは言いたくない。
親ってのは子が死んだときにどうしたって納得できないもんだ。
あのすさまじい震災の津波で亡くなった子の親たちも、
子の命を奪ったのは津波とわかっていても、裁判を起こさずにいられなかった。
(相手は学校だったり職場だったり)
誰かを責めないと自分がおかしくなりそうだった、んだろう。
つい最近も、そういう話を聞いた。子を亡くした親から。
たったひとり生き残った教師から話を聞きたいとずいぶんがんばったけどダメだったって。
気の毒な親(親御さんたち)とその先生。
聞いたってたぶん納得できなかったと思うけどね。
親ってのはそういうもんだ。
追記;
あくまでも推測なので本文に入れなかったのだが、
この子の最初の病名「熱性けいれん」は間違いだった可能性がある。
熱がでてけいれんして、は見たまんまの事実だと思うが、
同じような症状で他の病気はなんぼもある。髄膜炎とかね。
解剖でそういう病気がわかれば、しかもかなり深刻な状態なら、
「もし看護師が心肺停止に早く気づいていても」救えなかった、
もしくは一回は蘇生できたとしてもその後は…だった可能性があると考える。
病死ならなんで金を払ったんだ?
病院で病死した患者全員に金払うのか??
…とかいうナンクセをつけるやつがいるかもしれないけど、
「熱性けいれん」でない、もっと深刻な病気に気付かなかった、というのは
それなりにまずいと思う。
たとえばCTやって大きな脳腫瘍が見つかって「残念ながら」って
医者に説明されてから亡くなってたら、親は納得せざるをえない。
「もっと早く重症と気づいていたら、親に看取ってもらえた」というやつ。
「今夜にも危ない」と言われたら親は病院に泊まり込むだろうからね。
ただ、最初の入院時はいかにも熱性けいれんに見えたのでその病名がついたし、
もし熱性けいれんならCTなどの検査に無理に連れて行くと
けいれん重責発作といって状態が悪化することがある。
入院させて鎮痙薬を使って一度落ち着いたら、
朝まで様子を見て朝になってから他の詳しい検査を(念のため)行う、のは
普通のやりかたと思う。
2歳児にCTとるときは「体を動かさない」ために鎮静剤を使うが、
けいれんおさまった直後の幼児にはあまり使いたくない薬だ。
朝まで発作を起こさずにいてもらったら、朝に親に話をして
鎮静剤を入れる承諾書をとってCT検査に付き添ってもらっただろうが、
そこまでもたなかった、という結果になってしまった。
大変にお気の毒である。
■神奈川・藤沢市 入院中の2歳児死亡事故で病院側が「対応の遅れ」認め謝罪・和解 “看護師が異変アラームの端末持たず約40分放置”など提訴 藤沢市民病院
(TBS NEWS DIG - 03月02日 19:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8691271
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