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2026年01月10日18:44

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老猿・・・

 明治時代から大正時代に活躍した彫刻家に高村光雲がいます。
 「智恵子抄」で有名な詩人で彫刻家の高村光太郎は彼の長男です。
 光雲の作品で一番有名なのは、東京の上野公園の西郷隆盛像かも知れません。
 次に有名なのが表題の老猿だと思います。

 老猿は、1893年(明治26年)に製作されたもので、シカゴ万博に出品され、
 近代彫刻で最初に国の重要文化財に指定されました。
 現在は東京国立博物館が所蔵しています。
 高さ108.5cm、幅103.5cm、奥行き76cmの大作で、
 僕は何度かこの作品を観ています。

 この老猿が、栃木県鹿沼市産のトチノキを使ったものであるとの話を、
 今日の下野新聞の記事で知りました。
 彫刻の材料がどこから来たものか分かる事は稀との事です。

 その材木を光雲が入手する苦労話が光雲の「幕末維新懐古談」に載っていました。
 トチノキは、材木そのものの値段は安いのですが、
 運搬賃が掛かるために、東京では簡単に手に入らないので、
 光雲とその友人は、鹿沼まで木を買いに行きます。
 場所は粟野の発光路と言う所で、人力車も行きたがらないような場所だったようです。
 そこで、山猿のような老爺から3円で木を購入しますが、その運搬が大変でした。
 往来まで出すのに畑を通し、往来に出してから牛車に載せますが重量があるため、
 小川に架かる小さな橋の補強などしたため、結局200円以上の経費が掛かりました。
 材木が届いてから、光雲は製作に掛かりますが、娘が逝去する不運にも遭い、
 その哀しみを乗り越えて製作に集中して老猿を完成させました。

 老猿の写真が、ウィキペディアにありましたので貼っておきます。




【今日の一句】
 地域でも 若者減って 空き家増え 
 

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