昨年、ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が、
「ベネズエラの民主的を向上させるための不断の努力と、
独裁政権から民主主義への公平かつ平和的な移行を達成するための
闘争に対して」ノーベル平和賞を受賞しました。
この時、彼女はベネズエラを出国する事が出来ず、
アメリカの退役軍人であるブライアン・スターン氏が率いる救出チームによる
協力を受けて、秘密裏にベネズエラを脱出し、第三国を経由した上で
ノルウェーに入国しました。
こうした事から、ベネズエラで、
マドゥロ大統領の独裁政治が行われている事は、知られていましたが、
だからと言って、強力な軍事力を使って強襲し、
大統領を拘束して連行する事が許されるとは思えません。
主権尊重や武力行使の禁止などを盛り込んだ
国連憲章に違反しているのは明白だと思います。
トランプ大統領は昨年9月以降、
ベネズエラ近海で「麻薬密輸船」と見なした船舶への攻撃を繰り返し、
100人以上を殺害してきました。
治安当局が取り締まるべき麻薬取引を理由とする軍事行動は、
自衛権の範囲を超えていることも明白です。
トランプ大統領は、
「安全で適切な政権移行が実現するまで、我々が国を運営する」と表明しました。
ベネズエラを支配下に置き、
統治のために「地上部隊投入も恐れない」との意図のようです。
アメリカのニューヨーク・タイムズは、今回の攻撃について、
反米を唱えて来たマドゥロ政権弱体化、麻薬カルテルへの攻撃、
ベネズエラで操業するアメリカの石油大手シェブロンの権益確保の
3つの別々の政策目標が融合したとも報じたとの事です。
今回の攻撃は、アメリカの「力による現状変更」である事は間違いありません。
これまで、中国の「力による現状変更」を批判して来た日本は、
どうするのでしょうね?
アメリカならばこれを支持すると言うのでしょうか?
現在までの外務省のコメントや高市総理のXのコメントは、
当たらず触らずの歯切れの悪いものになっています。
G7などの各国も、対応に困っているような印象です。
トランプ大統領は、関税問題で世界経済を滅茶苦茶にして来ましたが、
更に武力で1国をねじ伏せる暴挙を行おうとしています。
ダメなものはダメと言わなくてはいけないような気がします。
【今日の一句】
安いなぁ 買えないけれど 言ってみる
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