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2025年12月01日19:12

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児童(女声)合唱のための組曲『赤毛のアン』

1. きこえるかしら
2. あしたはどんな日
3. 森のとびらをあけて
4. 花と花とは
5. 忘れないで
6. マシュウの死
7. 涙がこぼれても
8. さめない夢

作詞:岸田衿子、作曲:三善晃、毛利蔵人
編曲:吉田覚、吉田和子、監修:三善晃
2009年 カワイ出版

日本アニメーションによる『赤毛のアン』が放送されたのは1979年でした。監督に高畑勲、キャラクターデザインに近藤喜文、作画スタッフに宮崎駿がいたという豪華な顔ぶれで語り継がれている作品ですが、番組自体はリアルタイムで全話観たかどうかはっきりしません。そうさのう、ダイアナはかわいかった(爆)。記憶に深く残ったのは、その音楽でした。三善晃が手がけたアニメ曲として唯一のもので、とくにオープニングとエンディングの素晴らしさよ。両曲とも、あえていえばアニソンとしては芸術的すぎるかもしれない。

2曲中インパクトがより大きいのは、ピアノが細かく動き回る華麗なエンディング曲「さめない夢」でしょう。中盤にオケだけのエピソードがあり、ここのクライマックスで大波を浴びて一発ノックアウトされた人続出だったはず。これと比べると、オープニングの「きこえるかしら」はフワっとしていて、サックスのジャジーな響きが新鮮でおしゃれ。こちらは波の一つひとつはそれほど大きくないが連続的な波状攻撃になっています。やがて静まりながら余韻を引く終わり方。最初に聴いたときはよくわからなかったけれど、聴くにつれ惹き込まれて泣けるほど。エンディングよりすごいんじゃないかと思うようになりました。

ピアノ四重奏ユニットに参加するようになり、これでなんとかできるかもと思って購入したのが『赤毛のアン』のコーラス用編曲です。ピアノ伴奏で声部は3つだからちょうどよさそう。8曲中5曲が三善晃で、5〜7の3曲は毛利蔵人による劇伴です。アレンジについては、コーラスパートは子どもにも演奏可能なようにという理由で平易になっており、そのままピアノ四重奏に移すと弦に対してピアノの比重が大きすぎるかも。というわけで、基本的にはピアノはそのまま、弦はユニゾンも多めに少々盛り気味で、という方針で臨みました。最初にリアレンジしたのが「きこえるかしら」です。実は、TINTでシューマンのピアノ四重奏曲第3楽章を演奏するときに、もう1曲短いのをやろうという話になり、「きこえるかしら」でどうだ! と提案して実際に一度合わせたんですが、なんか唐突f^^;という声があって支持を得られず、結局「トロイメライ」になったという経緯があります。ざんねーん(爆)。

その後、いまだ日の目を見ていない本曲集ですが、作業は楽しくて断続的に取り組んでおり、三善晃の5曲分をピアノ四重奏用に移しました。それでわかったのは、他の曲も素敵なんですよ。「あしたはどんな日」はブルースっぽい音調で気分一新。「森のとびらをあけて」は唱和的でユニゾンからハーモニーに移る対比が鮮やか。「花と花とは」は民謡調で3番まであってそれぞれソロ楽器を変えたら面白そう。ところどころに「きこえるかしら」や「さめない夢」のフレーズも使って、相互に関連性を持たせているのも凝っている。さすがというほかない。せっかくここまで来たなら、毛利蔵人の分もやっとこうかな? そのうちまとめて演奏できるかもしれない。そんな日が来るといいなあ。
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