皆様、お今晩は。先日、やっとさ『ワン・バトル・アフター・アナザー』を新宿バルト9にて鑑賞致しました。その感想です。
元革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオさま)は、最愛の娘・ウィラ(チェイス・インフィニティ御嬢様)と共に平凡な日々を送っていた。しかしある日突然ウィラが何者かにさらわれたことで彼の生活は一変する。ボブを執拗に追い詰める軍人のロックジョー(ショーン・ペン先輩)や、次々と彼に襲いかかる刺客たちと死闘を繰り広げる中で、ボブの心に革命家時代の闘争心がよみがえる。
この映画の感想を語る為には、自分にとってのポール・トーマス・アンダーソン監督との愛憎入乱れる作品の評価について触れなくては語る訳には参りません。久方ぶりのガチな感想を綴っていきます。自分とポール・トーマス・アンダーソン監督(以下PTAと略して頂きます)の衝撃の出逢いは1997年制作の監督第二作目の若干27歳にて撮った個人的には生涯のベスト10に入れていても全然構わない名作だと思っている『ブギーナイツ』に尽きます。これは自分の頭の中を覗かれているような全カット、全キャラクターの発せられる言動や表情がツボ中のツボでして、未だにこの映画のありとあらゆるシーンを思いだすだけで60秒位以内に涙が出てくる位に本当に大好きな作品でありまして、何故好きかと申しますとポルノ業界と言った世間的にみたら「日陰者扱い」ですよ。それぞれが抱える思いと一体化しなくては生きていけない「共同体」としてのありさまが如実に出ていて、異性が好きなストレートの方も居れば同性が好きなゲイの方もごっちゃ混ぜのなかでの「多様性」の描き方に自分事としてのシンパシーを感じます。だから泣くしかないんです。こころが震えるんです。
次の『マグノリア』もこれまた好きな作品でして繰り返しになりますが「社会的弱者に対しての描写の優しさ」は共有されていて、トム・クルーズさまも御出演される程に作品もブラッシュアップされていてヤリが降ろうが〇〇〇が降ろうがやっぱりイイんです。
ところが次次回作の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』では、腸が煮えくり返る程の大嫌いな映画でして、最初から最後まで嫌悪感しか無かったです。才気ある監督として同じものは作らないと判っていましたが、自分的には真逆な価値観と描き方をされているので冗談でも何でもなく映画館の御手洗いにてツバを吐いた位の忌むべき作品でした。
それから五年後のPTA監督は再び新興宗教という「共同体」を舞台にした映画『ザ・マスター』を観るのですが、強烈的な嫌悪感は感じないまでも、感情移入出来ない「此処でお別れ」的な映画で御座いました。オートクチュールの世界を描いたダニエル・デイ=ルイスさまの引退作である『ファントムスレッド』にしてもああそうかで終っていた感じでした。
前置きが長くなりましたが今回の『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、PTA監督の中では結構好きな部類のジャンルです、まずトマス・ピンチョンさまと言うノーベル文学賞にも度々のノミネートされている作家の先生の『ヴァインランド』を基にPTA監督が脚色も手掛けられたとの事であります。今回の作風で強烈なのが「フレンチ75」と言う極左組織のメンバーであったのが旧名「パット・カルフーン」ことレオさまで御座いまして、パーフィディア・ビバリーヒルズと言う女性闘士(テヤナ・テイラー姐さん)無略茶カッコイイ。個人的には暴力さえ使わなくければ政治的信条としては左翼寄りの自分としてはウハウハな前半でございます。今回前置きを長くしたのも大嫌いなエセ保守の連中を雲に捲く為でございます。誤解を招かないように申し上げれば立場は異なれども真の「保守」(右翼)の方々とは相通じる部分も多々御座いましてお互いに和服にて機会があれば抹茶で御一服等もしたいもので存じます。
この作品の中で描かれるもう一つの共同体としては、白人至上主義の超上級国民の為の倶楽部である「クリスマス・アドベンチャラーズ・クラブ」なるものがあるのですが、これこそ自分が最も忌み嫌うレイシストの集団でしてそのパシリとして使われるのがやっとさメンバー入り出来たティム・スミス(ジョン・フーゲナッカーさま)で御座います。最初のドレスコードのフォーマルな装いをして結婚式のシーンで登場するのですけれども、私服はと言えば「ラコステ」社のロングのシャツで御座います。
自分も最近知ったのでドヤ顔では言えないですが、世界初のポロシャツを作ったのがラコステ創業者の元プロテニスプレイヤーであるルネ・ラコステが引退後4年に創業したブランドでしてポロと言う馬術競技に相応しく尚且つ上流階級の「品」を落とさない為に襟付きのシャツを作ったのが始まりとされております。
そう考えるとアッパーミドル代表としてのティム・スミスさまが私服として纏わっているのが「ラコステ」であるのは共感出来ますし、あくまで個人的な仮説ですがレオさまが羽織っていたロングのアレはひょっとしたら「アバクロビー・フイッチ」のネルシャツのヴィンテージかそれを模したものを基にして衣装担当の大御所であられられますコリーン・アトウッド先生が手掛けられたものじゃないかと邪推致します。
そう考えるのは何故かと申しますと、12年前に香水とトレーニング若葉マークの自分がヤフーオークションで仕入れた方の私物に「アバクロビー・フイッチ」のネルシャツが含まれていて、身長が似ていたが故に結構当時の言うハイブランド品を安価で購入出来て、その内の一つがレオ様が劇中で着ていた赤地に黒と茶色のチェック柄に類似していておりました。
この様なアバクロ類似の柄にしていたかと言えばあくまで邪推ですけれども、「アバクロビー・フイッチ」は日本にも嘗ては旗艦店がございまして、白人男性、且つマッチョでイケメンの方々がモデル並びにショップスタッフとして働いていたと言う経緯が御座いまして、それからすると本作に対しての強烈なアンチテーゼとしてこの装いは意味を持つのではないかと思いました。
時間が迫って参りましたが、ベニチオ・デル・トロさま演じる「センセイ」がプーマのジャージを過去一カッコよく着こなせていたのは映画史に残る快挙だと思いましたし、スペイン語と英語と言う二か国語を操れるのは流石でございます。そして今回のMVPは故ジーン・ハックマン御大とも同じく政治的信条とは真逆のキャラクターであるシー・シャパードへの支持うを公言されいるショーン・ペン先輩でして65歳にてこの身体とは本当に尊敬しか御座いません。今日は諸事情によりジムに行けなかったものの年齢を言い訳にせずナチュラルでこの身体を作り上げた先輩への敬意を〆させて幕に致します。
インスタグラムに入るか不安ですが、とりあえずアップ致します。
https://wwws.warnerbros.co.jp/onebattlemovie/index.html
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