サントリーHD鳥井社長、新浪氏の会長辞任に言葉詰まらせる「二人三脚でやろうと言ったのに…」 警察の捜査受け
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サントリーホールディングス代表取締役会長で経済同友会代表幹事も務める、当代「日本を代表する財界人」の一人とされる新浪剛史(66歳)が同社会長を辞任ですか。今日の午後、サントリーホールディングスから「重大な緊急記者会見を行う」とのアナウンスがあると新聞社のサイト等で報じられ、その後「新浪剛史会長辞任」との速報があり、15時のNHKのニュースがその緊急記者会見の生中継となっていました。それが、「違法の疑いがあるサプリメントの購入をめぐり、福岡県警の捜査を受けたことが発覚」と言う理由だと聞き、一企業のトップの辞任でこれだけの一大事になる事例が起こるとは、正直、驚きでしたね。
その記者会見では、鳥井信宏代表取締役社長と山田賢治取締役副社長が出席、経緯の説明が為され、会見開始前にはプレスリリースも配布されたようで、曰く、
代表取締役の辞任について
下記の通り、新浪剛史氏が、9月1日付で当社代表取締役会長を辞任いたしましたので、お知らせします。お客様ならびに関係各位の皆様にご心配とご迷惑をお掛けすることを深くお詫び申し上げます。
当社は、8月22日、当社代表取締役会長新浪氏から、警察による捜査が行われたとの報告を受けました。当社は、ガバナンス上極めて深刻な事案であるという認識を有し、直ちに同氏に対して外部弁護士によるヒアリングを実施しました。その中で、同氏からは、適法であるとの認識の下に購入したとされるサプリメントに関して、捜査が実施されたとの説明がありました。上記サプリメントの適法性の判断については、捜査中であると認識しており、当局の判断に委ねるべきと考えています。
一方、サントリーグループのトップマネジメントとして、法令に抵触しないことは当然であり、サブリメントの購入に当たっては、しかるべき注意を払うことが不可欠の資質と考えます。
したがって、捜査の結果を待つまでもなく、サプリメントに関する認識を欠いた新浪氏の行為は当社代表取締役会長という要職に堪えないと判断し、同氏と協議したところ、一身上の理由により役職を辞任したいとの申し出があり、9月1日付で受理したものです。
なお、同氏が購入したサプリメントは当社グループ商品ではありません。
とのことで、記事曰く、新浪会長を2度にわたってヒアリングし取締役会も行われ、結果、「要職には耐えない」との判断が為され、「我が社への貢献等々も考えた上で、新浪氏と協議をして新浪氏の方から辞任届を受理しましょうと」(鳥井社長)と相成ったとか。鳥井社長曰く、「私自身も新浪氏とずっと一緒に仕事をやってきた。ここにいる方には一部、新浪氏と2人で会見をしたことを覚えていらっしゃると思う。二人三脚でやろうと言ったのに…。大変残念です」と、言葉を詰まらせながら話していたそうですが、新浪剛史会長から「一身上の都合で辞任」と言う形を取りながらも、“事実上の更迭”(つまりは“失脚”)と言う事態となったと思います。
新浪剛史と言えば、三菱商事から平成14年にローソンの社長に就任、平成26年にサントリーホールディングスの社長となり、令和5年に経済同友会代表幹事に就任。人材の流動性を高めることで経済に活力を与えることを眼目として「45歳定年制」を主張、マイナンバーカードについて「大変重要なインフラであり、止めるとか後戻りは絶対しないことを前提に、(政府は)国民に重要性を訴え、信頼を高めてほしい」と述べ、更に健康保険証の廃止とマイナ保険証への一本化について「健康保険証の廃止については必ず実現するよう、これを納期として向けてしっかりとやっていただきたい」「私たち民間からすれば納期は非常に重要」「守ってやり遂げることは日本の重要な文化」と、積極的に推進すへきと主張、様々な局面で明瞭な語り口の歯に衣着せぬ発言を放ち、賛否両論を呼ぶ主張も少なからずある人と言う印象があり、財界を代表する言論人として活躍していました。
日本においてのサプリメントや薬品の“合法、違法”をめぐっては、ヴィックスの吸入型の薬剤「ヴィックス・インヘラー(鼻の薬)」について、成分にL−デソキシエフェドリンが含まれていて、日本では覚醒剤取締法での規制対象薬剤とされていると言う事例がありますが、今回、新浪剛史が購入して問題となった「サプリメント」も、例えば米国等では合法とされていたものであっても、日本では覚醒剤取締法や大麻取締法での規制対象品目で、新浪剛史自身がそれを知らなかったと言うことなのでしょう。
不注意と言えば不注意なのでしょうが、何ともお粗末な理由での“失脚”となったと思います。
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