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2025年08月25日22:51

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フモレスケ管弦楽団 演奏会

・マーラー:交響詩「葬礼」
・マーラー:交響曲第4番ト長調

ソプラノ独唱:柳瀬史子
森口真司指揮、フモレスケ管弦楽団

2025年8月24日(日)、福岡市民ホール・大ホール

フモレスケ管弦楽団はパンフレットによると「マーラーの交響曲第4番を演奏しよう」という企画のもと結成されたオーケストラです。え? でも4番は比較的小編成でマーラーブームの前からレコード録音があったし、アマオケでも演奏機会がありそうな気がしてましたが? とはいえ声楽付きで金管ではトロンボーンとチューバを欠いているため、乗り番の関係でアマオケでは取り上げにくい演目になるのかも。

プログラム解説によると、「葬礼」担当のコンバス奏者は、この日の演奏会でマーラーチクルス達成なんだとか。4番を担当しているトロンボーン奏者ともどもパンフレットの1ページずつのスペースを割り当てられながら思いの丈を書ききれず、それぞれQRコードでホームページに飛んで続きが読めるようになっていました。全部読んでもよくわからなかったけど……。そうか、オケの実態はクラじゃないマラオタの集まりだった(爆)。そこからはもう、すべて了解f^^;。いわれてみれば9番や7番も、過去そのために臨時に編成されたオケでした。やりたい曲のためにアマチュアが集まれる時代になったわけですね。

「葬礼」は、2番の第1楽章の原型というか、中身はほとんど同じで、違いはオーケストレーションと、ところどころで小節数が多かったりするというものです。聴いた限りでは、シューマンの4番の改訂前と後ほどの違いはない印象。マラオタでなければ完成形の2番を聴けばそれで十分ですが、もちろんそうはいかない! らしい。出だしの低弦が気合十分で、一気呵成という感じで聴かせてくれました。とくに思ったのは、指揮者の棒が明快なこと。これはいい人に来てもらえましたね。

メインの4番は、そうしたメンバー全員の共感が集結して、とても充実していました。第1楽章出だしの鈴はかなり速いテンポで入り、ヴァイオリンの第1主題でブレーキがかかるのは、解説にも書かれているとおりの進行。この冒頭のテンポをフィナーレに直結させているものかと。チェロの第2主題もきれいに歌いますが、音量的には弱音を保っていました。コーデッタはテンポが揺れてギクシャクするところですが、指揮がよく、オケもきっちり付いていました。展開部に入って次第に大騒ぎとなり、一転して何事もなかったかのように落ち着き払った態度で再現部に入るところはまさにフモレスケ。第2楽章はコンマスが2丁のヴァイオリンを持ち替えながら奮闘しました。ただ、このあたりでホールの響きの関係というかクセのようなものがわかってきました。ステージ後方の打楽器やコンバス、側面のホルンやハープなどが明瞭でしっかりした響きなのに対して、前方の弦の音が客席にやや届きにくい? このことは、フィナーレでよりはっきりすることになります。第3楽章は弦やハープが美しく、聞き惚れました。第4楽章でソプラノ独唱が入りましたが、このホールでは位置的に指揮者の横は歌いにくかったかも。客席では間接音の方が大きく、微妙な聴こえ方でした。オケに負けずに声量出そう、遅れまいとしてかきつくせかせかした感じになり、節の歌い終わりの強調も違和感がありました。ここは録音で聴いてもなかなか難しいんですよね。でも遅れ気味に聞こえるくらいで問題ないのでは?

福岡市民ホールは今年6月にオープンした新しい施設で、大ホールで聴いたのはこの日が初めてでした。多目的用途ですが間接音はかなり豊かで、オーケストラの演奏も十分に満足できます。ただなにせ真新しいため、響きがこなれるまでにはもっと時間がかかるでしょう。あと気がついたのは、チェロパートがエンドピンストッパーを使っていたこと。床が新しいため、直接突き刺して穴を開けないよう遠慮したか、あるいはホール側から要請があったかも。ソフトに聴こえたのは、この影響もあったでしょう。

とまあ、部分的に不満もありましたが、全体からすれば小さな問題で、聴き応えのある素晴らしい演奏でした。フモレスケ管弦楽団、当初の目的を果たしてこのまま解散するのか? もし継続するなら来年『大地の歌』あたりやってくれませんか? みっちはほかにまだ6番、8番、10番を生で聴けていません。
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